リサーチ・ショウケース

リサーチ・ショウケース(Research Showcase)は、英語やその他外国語で国際学会発表に挑戦したいと考える研究者を応援するイベントです。発表者は事前に900語前後の発表原稿を準備し、その原稿に歴史家ワークショップの協力者がフィードバックをします。イベント当日、発表者は専門をかならずしも共有しないオーディエンスにご自身の研究を伝える8分間のプレゼンテーションと、7分間の質疑応答をおこないます。

リサーチ・ショウケース最新情報

リサーチ・ショウケースで発表する4つのメリット

発表のおよそ10日前に発表原稿を提出することで、事前にライティングや構成についてフィードバックをうけることができます。英語圏のトップジャーナルでの出版・査読経験をもつ歴史研究者から直接フィードバックを受けることで、発表に自信をもって臨むことができます。特に、文法や語彙だけでなく、どのように研究テーマの学術的な意義を単純化せずに分かりやすく伝えればよいかを学ぶことができるのが、リサーチ・ショウケース最大の特色です。

日本国内の研究会の雰囲気と国際学会やセミナーのそれとは、発表のスタイルから、休憩時間や懇親会でのやりとりまで、大きくことなる場合もあります。若手の段階から国際的な雰囲気を体感することで、自信をもって国際的な舞台にたつことができるようになります。

少なからぬ研究者が、Q&Aでの受け答えを苦手と感じているようです。肝心なのは練習をする場が国内にもあることです。ショウケース当日は、参加者全員で議論をし、特に若手に優先して発言の機会が与えられます。当日繰り返し質問をすることで、オーディエンスとしての議論の作法を身に付け、発表者は、母国語でない英語の質疑応答を通して論点を深めていく訓練をすることができます。

博士号未取得の発表者の中から、最も質が高くクリアな発表をした方に「リサーチ・ショウケース・プライズ」が授与されます。英語の流暢さ (fluency) ではなく、内容がどれだけスムーズかつ力強く伝わるか (clarity and persuasiveness) を基準とします。

2022年度時点で、英語以外にドイツ語やフランス語、日本語でのリサーチ・ショウケースも開催しています。

これまでのリサーチ・ショウケース

第1回リサーチ・ショウケース in British History

2016年7月28日@東京

第2回リサーチ・ショウケース

2016年11月30日@東京

第3回リサーチ・ショウケース

2017年3月9日@東京(西洋中世学会版)

第4回リサーチ・ショウケース

2017年3月12日@京都

第5回リサーチ・ショウケース

2018年2月22日@東京

第6回リサーチ・ショウケース

2018年7月27日@東京

第7回リサーチ・ショウケース

2019年2月14日@大阪

第8回リサーチ・ショウケース

2019年8月1日@東京

第9回リサーチ・ショウケース

2019年10月11日@京都

第10回リサーチ・ショウケース

2020年2月18日@名古屋

第11回リサーチ・ショウケース 日本史・日本文学

2020年7月11日@オンライン

第12回リサーチ・ショウケース

2021年2月18日@仙台/オンライン

第13回リサーチ・ショウケース

2021年7月27~28日@オンライン

第14回リサーチ・ショウケース

2021年11月9~10日@オンライン

第15回リサーチ・ショウケース

2022年7月27~28日@オンライン

英語以外のリサーチ・ショウケース

ドイツ語版リサーチ・ショウケース Historikerwerkstatt in Osaka

2018年9月22日@大阪(ドイツ現代史学会)

フランス語版リサーチ・ショウケース Ma recherche en 8 minutes

2021年2月22日@オンライン

日本語版リサーチ・ショウケース

2022年2月22~23日@オンライン