黄霄龍さんが書籍を出版されました

黄霄龍さんが書籍を出版されました

2021年度の国際シンポジウム「海外の日本中世史研究」は、2020年度のHW特任研究員・黄霄龍さん(現東京大学東洋文化研究所特任研究員)が企画を担当し、100名近い皆さまのご参加を賜りました。このたび、その成果が勉誠社のアジア遊学の一冊として刊行されることになりましたので、お知らせいたします。

参考:国際シンポジウム「海外の日本中世史研究」(2022年3月8日

黄霄龍・堀川康史編 アジア遊学 289
海外の日本中世史研究
「日本史」・自国史・外国史の交差

勉誠社 2023年11月30日刊行

日本中世史は、日本人研究者による「自国史」研究としてだけでなく、海外においても、日本とは異なる文化的・学術的背景のもとで研究が進められ、地域ごとの特色を帯びながら独自の発展を遂げている。 この数十年の間、国や地域を越えた学術交流はより一層広がりをみせているが、各地域における研究視角や背景を踏まえた相互参照・相互批判までには至っていないのが実情である。 本書では、 英語圏・韓国・中国・ドイツ語圏における研究の動向、在外研究による経験・知見、参照軸としての日本における外国史研究、 外国語で書かれた近年の研究成果などを通じて、多元的に存在する地域ごとの「知の体系」を照らし出すことで、「知の循環」の実践のための道筋を示す。
(勉誠社ウェブサイトより)

歴史家ワークショップ一同、黄さんの出版を心よりお祝いするとともに、益々のご活躍を祈念しております。