Weekly Writing Group

about Weekly Writing Group

Historians’ workshopでは、毎週月・金曜日午前にライティング・グループを開催しています。ライティング・グループは、欧米の研究拠点において広く取り入れられているpeer-supportの仕組みです。[参考サイト http://uwc.utexas.edu/grad/resources/starting-a-writing-group/]

参加者は、まず各自の進捗と今日の目標を報告をします。その後、50分の集中したライティング(もしくはリサーチ)を2セット行い来週までの課題を報告しあい、希望者は昼食を共にして解散となります。現在は、留学希望の大学院生や若手PDなどが参加しています。参加希望者は運営担当までご連絡ください。

運営担当:
槙野 翔 (東京大学) show.you.macky[at]gmail.com

 

Skills Workshop

「スライド道場」開催レポート

去る2020年5月11日および18日に、スキル・ワークショップ「スライド道場」をオンラインで開催し、おかげさまで非常な好評を博しました。参加者の一人であった山田智輝さん(京都大学・博士課程)に本イベントのレポートを執筆していただきましたので、以下に掲載いたします。

開催趣旨

議論の内容や妥当性が問題となる学術発表において、それを補助する視覚資料そのものの出来が問われることはほとんどないでしょう。そうした理由もあって、従来、学会での発表にさいしてどのようにスライドをつくるべきなのかは、公の場で体系的に伝えられることはまれで、おおむね個々人の裁量にゆだねられてきたといえるでしょう。

しかし実際には、スライドは発表の質を向上させるための要素として重要な役割を担っています。そこで、スライドの作成について話しあい、そのポイントやテクニックを可視化かつ共有する場として、本ワークショップが企画・開催されました。ここでの目的は、ともすれば多くの情報をひとつのスライドに詰め込んでしまいがちな歴史学分野の研究発表について、どのようにスライドを作成すれば効果的で、よりわかりやすく説得的に聴衆へ内容を伝えられるのかを考えることでした。そのためにも、本会特任研究員の古川萌氏がファシリテーターを務めたのにくわえて、ゲスト講師として竹中技術研究所の今西美音子氏を招聘することにより、歴史学以外を専門とする研究者の視点もとりいれつつ、よりクリアなスライドづくりについて議論しました。

【第1回】スライドづくりの基礎を学ぶ

11日の第1回は、古川・今西両氏をふくめて23名が参加しました。そこでは、今西氏やそのほかの参加者が実際に過去の研究発表の場で用いたスライドを参考資料としながら、スライドづくりの基礎について学びました。

はじめに、どのような役割をスライドに担わせるかに応じて何を記載する必要があるのかを決定していくことや、図表や見出しにくわえ、関係性・構造・性質あるいは数量といった情報を提示するのにスライドは適していることなど、スライドづくりの考え方について今西氏がレクチャーをおこないました。

つづいて、そうした考え方にもとづき、どのようにスライドを作成すればよいのか、具体的なテクニックについて話しあいました。まず推奨されたのは、自分自身のテンプレートを「育てる」ということでした。すなわちそれは、スライド作成アプリケーションにある既存のテンプレート機能をアレンジしたり、自分でゼロからテンプレートをつくってみたりし、さらにその用いたテンプレートを一度きりのものに終わらせずにくりかえし使いながら、そのたびごとに改良していくというものです。

また、紙面づかいや配色、文字の書体やフォントサイズ、ヘッダーやフッターといった機能などにかんして、どのようにすれば聴衆にとって親切なのかを話しあいました。そして、スライド全体の粒度、エッヂや比率等を統一したり、おなじレベルの情報はおなじ見た目にしたりすることなどの重要性を学びました。

【第2回】実践を通してより具体的に学ぶ

18日の第2回には、19名が参加しました。はじめに、前回の補足として、パワーポイントのテンプレート機能の使い方についての詳細な紹介が古川氏からなされました。それにつづいて、前回の内容をふまえて3名の参加者が事前に作成したスライドについて、参加者が作成時の意図を説明したのち、今西氏が考慮すべきポイントや改善できる箇所についてアドバイスをおこないました。

おもに話しあわれたのは、図や配色、年表やキャプションについて考慮・工夫すべき点についてでした。具体的に論点となったのは、どんな聴衆にとっても一目で把握しやすくするために、ユニバーサルデザインに則った色使いを心がけることや、各スライドのデザインを統一したり、行間を調整するなどして、ひとつのオブジェクトをひとつのかたまりにみせたりすることの重要性でした。さらには、アニメーションやドロップシャドウの使い方とその工夫についても詳細な紹介がなされました。

少しの工夫で発表の質を上げよう

以上のように、今回のワークショップでは、ひとりではなかなか気づくことのできないスライドづくりの知や技術を、可視化・共有することができました。多くの人はこれまでしばしば、感覚的な見た目に頼ってスライドを作成してきたのではないでしょうか。しかしそうではなく、理論をもとにデザインすることで、それがたとえほんの少しの工夫であっても、スライドがずいぶんとクリアでわかりやすいものになり、ひいてはそれが発表の質の向上につながることを本ワークショップでは体験できました。とくに、非常に緻密な数値や計算にもとづいた、今西氏のスライド作成理論・技術は瞠目すべきものでした。

また、テンプレートを育てていくことによって毎回のスライド作成にかかる時間を短縮できるため、また、スライドの完成度を高めてクリアにすることによって口頭で説明しなければならない事柄が少なくなるため、その分だけ発表の内容・議論そのものへより注力できる、という同氏の言葉も印象的でした。

参加者の声

ほかの参加者の方々からは、「スライド道場」の参加後のアンケートにおいて、以下のようなコメントをいただいています。

  • 講師の今西さんと参加者の方のスライドを見て、自分のスライドを客観的に見ることができた。私はMacとWindows の両方を使用しているので、Keynote とパワポの両方について知ることが出来て良かった。テンプレートを自分で育てるという発想すら無かったが、年表は必須となるので、作成してみたいと思う。ヘッダーや色の使い方も実践できて良かった。(教員・実践を含むワークショップに参加)
  • パワーポイントに限らず、レジュメにも応用可能な知識を多く教えていただけて、非常に参考になりました。自分が使う記号にルールを設けるというアイデアは早速導入させていただいてます。導入してみると思ったより時短に繋がっているなという実感があります。これまでどこでも教わったことのない知識ばかりだったので、大変刺激的な会でした。(大学院生・聴講のみで参加)
  • テンプレを自分で育てていくなど、その場その場のテクニック以外のことも知れてよかった。「魅せる」スライドは、やはり時間をかけて作るものだと再確認できたので、これから重要な発表の時は、スライドの作成などの見せ方にも拘りたい。(大学院生・聴講のみで参加)

また、遠隔地からの参加も可能となるオンライン開催で良かったというコメントも多数いただきました。

歴史家ワークショップは、歴史研究にかんするイベントの開催を今後もつづけていきたいと考えています。アイデアをおもちの方はぜひ、運営委員に直接、あるいは rekishika.workshop[at]gmail.com にご連絡いただけますと幸いです。

Revising your Drafts

2020年6月4日:第3期第5回英文校閲ワークショップ

第3期英文校閲ワークショップの次回の予定をお知らせします。次回からは開催時間が30分遅くなり、17時30分からのスタートとなりますので、継続して参加していただいている方はお気をつけください。また、次回からの参加ももちろん歓迎です!

日時|2020年6月4日(木)17:30-19:30
場所|オンライン開催(Zoom使用)
参加費|無料
課題文献|Joseph M. Williams and Joseph Bizup, Style: Lessons in Clarity and Grace, 11th edition, Pearson, 2014.
各自の課題
・上記課題文献の第8章 Global Coherenceを読んでおく
・検討用の原稿を読んでおく

次回は、課題文献について議論したのち、海外ジャーナルに投稿を予定している英語原稿の読み合わせをおこないます。これまで議論してきた「こうすると分かりやすい」「こう書くと読みやすい」といったテクニックを実践に移す過程が確認できるので、次回はじめて参加する方も今まで議論してきた内容のエッセンスを掴むことができるはずです。

英文校閲WSでは、開催日程やZoomリンクの連絡、課題文献・検討用原稿の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、担当の古川からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが rekishika.workshop[at]gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。

皆さまの参加をお待ちしております!

Revising your Drafts

【参加者募集】英語論文執筆オンライン・セミナー(5/29 19:00-)

歴史家ワークショップでは、5月29日(金)19:00(日本時間)より、歴史学分野の若手研究者を対象とした英語論文執筆オンライン・セミナーを開催いたします。

本セミナーでは、スピーカーに香港大学の Karin Chau さんをお招きし、論文本体の執筆術についてお話しいただきます。また、キャリア初期の英語論文や共著において、どのような「壁」に直面し、それをどのように乗り越えていったのか、といったより経験に即した話も引き出せるような場にする予定です。ファシリテーションは照井敬生(キングス・カレッジ・ロンドン/博士課程)と森江建斗(京都大学/修士課程)が担当します。

さらに、今後同種の企画を「Front Runner Series: 若手研究者論文執筆セミナーシリーズ(案)」と題して、シリーズ化することも計画しています。このセミナーシリーズでは、ノンネイティブの若手研究者が直面する「英語論文執筆における壁」を認識し乗り越えることを目指し、英語論文執筆の基礎から、異なるフォーマットの学術アウトプット(博士論文・単著・編著の一章分担当など)の書き分け方・書き換え方といった応用技術まで、歴史分野で活躍するノンネイティブの若手研究者の体験談を交えながら、理解を深め、実践のための知恵を蓄積することを目的とします。

隔週開催の英文校閲ワークショップと合わせて、もしくは、本セミナー単独でも、ご関心のある方はぜひお気軽にご参加ください。

開催概要

対象|歴史学系の院生・研究者
費用|無料
場所|オンライン開催(Zoom使用)
使用言語|英語
日時|5月29日(金)19:00-20:30(日本時間)

スピーカー・プロフィール
Karin Ling-Fung Chau
Kings College London 博士課程。前職は香港大学非常勤講師および台湾中央研究所客員研究員。著書に Tradition and Transformation in a Chinese Family Business (Routledge 2020、Heung Wah Wong との共著)。The Journal of Comparative Asian Development より単著論文あり。研究関心は、中華圏の文化政策や中国における起業。

参加登録

参加登録はこちらのフォームからお願いいたします。

Revising your Drafts

2020年5月21日:第3期第4回英文校閲ワークショップ

第3期英文校閲ワークショップ次回の開催日程についてお知らせします。ウェブサイトでの周知が遅く、前日でのお知らせになってしまいたいへん申し訳ございません…。ですが、途中からの参加も歓迎ですので、ぜひお気軽にお越しください。

日時|2020年5月21日(木)17:00-19:00
場所|オンライン開催(Zoom使用)
参加費|無料
課題文献|Joseph M. Williams and Joseph Bizup, Style: Lessons in Clarity and Grace, 11th edition, Pearson, 2014.
各自の課題
・上記課題文献の第5章 Cohesion and Coherence を読んでおく
・エクササイズのうち、
  - 5.1(5.1.1, 5.1.2)
  - 5.2(5.2.1, 5.2.3)
 をやっておく(解答はシェアしやすいよう、テキストとして打ち出しておく)
・原稿検討用の原稿を読んでおく

英文校閲WSでは、開催日程やZoomリンクの連絡、課題文献の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、担当の古川からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが rekishika.workshop[at]gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。

まずは一度ためしに参加してみるという形でもOKです。皆さまの参加をお待ちしております!

Revising your Drafts

2020年5月7日:第3期第3回英文校閲ワークショップ

第3期英文校閲ワークショップはおかげさまで多くの人の関心を集め、30名程度でスタートしました! 次回の開催日程が決定しましたのでお知らせします。途中からの参加も歓迎ですので、ぜひお気軽にお越しください。

日時|2020年5月7日 17:00-19:00
場所|オンライン開催(Zoom使用)
参加費|無料
課題文献|Joseph M. Williams and Joseph Bizup, Style: Lessons in Clarity and Grace, 11th edition, Pearson, 2014.
各自の課題|
・上記課題文献の第4章 Characters を読んでおく
・エクササイズのうち、
  - 4.1(4.1.2, 4.1.3, 4.1.8, 4.1.10)
  - 4.2(4.2.1, 4.2.3)
  - 4.4(4.4.1, 4.4.4)
 をやっておく

英文校閲WSでは、開催日程やZoomリンクの連絡、課題文献の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、担当の古川からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが rekishika.workshop[at]gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。

まずは一度ためしに参加してみるという形でもOKです。皆さまの参加をお待ちしております!

Skills Workshop

【開催告知】日本史史料英訳ワークショップ

開催趣旨

歴史家ワークショップは今年度から日本史研究者の国際発信力向上に資する取り組みを始めました。日本文学・日本史Research Showcaseに続き、今回、若手研究者向けの「日本史史料英訳ワークショップ」を企画しました。

ワークショップの目的は、日本史史料の解釈を英語でどのように表現するかという過程を、英語圏の研究者を交えて経験し、双方向の議論を通じて、日本史史料の英訳スキルはもちろんのこと、参加者の国際発信力の向上を目指します。

本ワークショップは不定期の開催となりますが、まずは二回にわたって日本中世史料を取りあげます。今回、講師として、日本史史料の英訳に携わってきたイェール大学のポーラ・カーティス氏(日本中世社会経済史)をお招きします。当日は、まず日本側担当者から訓読・現代語訳を発表し、次に講師から英訳とその解説を行います。そして、それをもとに参加者の間で質疑応答を進めます。

日本史研究の国際的発信・海外研究者との交流に興味を持つ若手研究者が、気軽に参加できる開かれた議論の場を提供できればと思います。

開催概要

対象|英語を母語としない研究者

費用|無料

使用言語|日本語

場所|オンライン開催(Zoom使用)

日時|第1回:6月7日(日)9:30~11:30(日本時間)

   検討史料:中世寺院文書

   担当:橘 悠太(奈良文化財研究所)・黄 霄龍(東京大学)

※第2回は6月21日(日)を予定しています

参加申込はこちら(https://forms.gle/SpUv63DMoGYYRd4g7)から ※第1回目の参加〆切は6月5日(金)。事務局は、参加を申し込んでいただいた方に6月5日まで、史料の訓読・現代語訳・英訳を配り、zoomのアドレスを案内いたします。二回目(以降)に史料の訓読・現代語訳を担当したい方(二名程度、先着順)は申込フォームから申し込んでください。

問い合わせ先:黄霄龍 hxiaolong[at]e.u-tokyo.ac.jp

Skills Workshop

【参加者募集】スキル・ワークショップ「スライド道場」を開催します

歴史家ワークショップでは、5月11日(月)および18日(月)に、スキル・ワークショップ「スライド道場」をオンラインで開催いたします。このワークショップでは、スライドに全部載せるには情報過多になりがちな歴史学分野の発表について、どのようにスライドを作ればクリアに分かりやすく内容を伝えることができるか考えます。

本会特任研究員の古川がファシリテーターを務めるのに加え、ゲスト講師として竹中技術研究所の今西美音子氏を招き、歴史学以外の専門の方の視点も取り入れることで、より客観的に把握しやすい視覚資料を目指します。

学術発表では基本的に議論の内容や正当性が問われるので、それを補助するスライドの質が問題の焦点となることは少ないのですが、じつはスライドは発表そのものの質を上げるための重要なファクターの一つです。ぜひ奮ってご参加ください!

開催概要

対象|歴史学系の院生・研究者
費用|無料
場所|オンライン開催(Zoom使用)
日時
【第1回:5月11日(月)13:00-15:00】
実際に学術発表で使われたスライドを参考資料に、改善できる箇所、考慮すべきポイントなどについて議論します。
【第2回:5月18日(月)13:00-15:00】
第1回で議論されたポイントを踏まえ、特定のトピックについてのスライドを実際に作ります。

講師プロフィール

◆今西美音子
竹中工務店技術研究所研究員。早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員。博士(人間科学)。専門は人間行動・群集流動。

◆古川萌
東京大学経済学研究科特任研究員。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。専門はイタリア・ルネサンス美術史。

参加登録

以下のリンクからお願いいたします。
「スライド道場」参加登録フォーム

なお、参加には二つの方法があります。登録フォーム内にてお選びください。

  • スライドづくり実践を含むワークショップ参加(10名程度)
  • 聴講のみの参加(人数制限なし)

座学と実践両方を取り入れた内容を目指しますが、もちろん聴講のみの参加も歓迎です。

また、ワークショップ参加者のなかから、過去の発表で使用したスライドを参考資料として提供してくださる方も募っています。講座内で使用する際には、適宜個人情報や発表内容を隠し、どなたのスライドか分からないようにいたします。

皆さまのご参加お待ちしております!

Revising your Drafts

第3期英文校閲ワークショップを始めます

新年度になりました! 気持ちも新たに、第三期英文校閲ワークショップを開始します!

英文校閲ワークショップとは?

英文校閲ワークショップは、海外のジャーナルに論文を投稿したい歴史学系の院生・若手研究者を対象に、英語論文執筆にまつわるスキルアップの場を提供しています。第一期、第二期では、英語での論文の書き方や注意点を共有したり、投稿論文の草稿を複数人で読んで改善点を議論したりといった活動が展開されてきました。

英語文法の正誤をチェックするだけなら、有料の英文校正サービスを利用するのも一つの手でしょう。しかし英文校閲ワークショップなら、同じ歴史学分野で活動する研究者の視点から、議論の一貫性チェック、脆弱性の指摘、効果的な強調の仕方など、このワークショップならではの内容が提供できるはずです。

参加者の声・これまでの成果

これまでの英文校閲ワークショップ参加者からは、以下のようなコメントをいただきました。

「論旨の運び方やパラグラフ内での文のつなぎ方など、論文のプレゼン方法をより真剣に考えるようになった。結果として研究内容・論旨の明確化にもつながったように思う。また、自分の英語論文の構成を考える際、あるいは同僚の英語論文にコメントする際、根拠に基づいて自分の考えを持つことができるようになったと思う。」

「査読コメントへの対応方針やドラフトの修正の仕方について、自分自身の原稿でも他の参加者への原稿でも多くのノウハウを身につけることができた。現在自分は英語を中心に研究報告をしているが、もともと英語が得意な方ではないこともあり、しばしば議論を組み立て洗練させる中で五里霧中となる。そのような時作業を進める、指針となる考え方を得られたと思う。」

また、ワークショップ内で論文原稿や発表要旨を検討したのち、見事学術誌や学会にアクセプトされた方も多くいらっしゃいます。これまでアクセプトされた学会誌や学会は以下の通り。

論文掲載

  • Revue du monde musulman et de la méditerranée (2019)
  • Documenti e studi sulla tradizione filosofica medievale XXX (2019)
  • Mariner’s Mirror (2020)

国際学会報告

  • 15th Conference of the International Society for Utilitarian Studies, ‘Utility, Progress, and Technology’(ドイツ・カールスルーエ、2018年7月24~26日)
  • Southern Political Science Association(アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ、2018年1月|テキサス州オースティン、2019年1月)
  • Midwest Political Science Association(アメリカ・イリノイ州シカゴ、2018年4月|2019年4月)
  • Northeast Workshop in Japanese Politics(アメリカ・ニューハンプシャー州ハノーバー、2019年8月)ポスター発表
  • KCL World History Student Conference(イギリス・ロンドン、2018年5月)
  • Association for Asian Studies(インド・ニューデリー、2018年7月)
  • British Association for Japanese Studies(イギリス・シェフィールド、2018年9月)
  • International Conventions of Asian Scholars 11回大会(オランダ・ライデン、2019年7月)
  • Society for Reformation Studies 27th Annual Conference(イギリス・ケンブリッジ、2020年3月31日~4月2日)
  • Scientiae 9th Annual Conference (オランダ・アムステルダム、2020年6月2日~6日)
  • Engaging margins: Framing imagery as embodiment of cognitive processes(ベルギー・ブリュッセル、2020年10月8日~9日)

留学プログラム等

  • Doctoral Scholarship on the Qur’an in European Culture (funded by European Research Council)

まずは気軽に参加!

これまでは東大本郷キャンパスの教室を利用していましたが、新型コロナウィルス感染症予防の観点から、今期は基本的にオンラインでの開催を予定しています。東京近辺にお住まいの方のみならず、遠方・海外の方もぜひお気軽にご参加ください。

スタートアップ・ミーティング
日時|4月9日(木)日本時間18:00-19:00
場所|Zoom(リンクは前日までに共有します)
費用|参加無料!(通信代はご負担ください)

※4/6追記
参加ご希望の方はこちらのフォームから参加登録をお願いいたします。担当者から折り返しZoomのリンクをお送りいたします。

初回はオンラインのワークショップでどのようなことが可能か確かめるとともに、今期の開催でやりたいことや、どの程度の頻度で開催するかなど、基本的な方針を決定しようと思っています。

もちろん、関心はあるけれども予定があわず今回のミーティングに参加できない方も、次回以降の参加でもOKです! みなさんのご参加をお待ちしております。

Revising your Drafts

2020年3月26日 英文校閲ワークショップ・原稿検討会 (山本浩司さん)

英文校閲ワークショップで原稿検討会を開催することになりましたのでご案内致します。

日時:3月26日(木曜)18:00~20:00
場所:オンライン (ZOOMを使用)
内容:山本浩司氏(東京大学)が現在執筆中の論文 ‘Before the Projector Stereotype: History Plays and the Staging of Political Economy in late Elizabethan England’ の検討

山本浩司さん(東京大学・准教授:https://researchmap.jp/koji.yamamoto/)が投稿準備を進めておられるご論文 ‘Before the Projector Stereotype: History Plays and the Staging of Political Economy in late Elizabethan England’ の検討会を開催します。

専門的な内容それ自体というより、説得的な議論の組み立て方や効果的な論点の提示方法などを皆さまと議論し、参加される皆さまもご自身の論文執筆に際して何かヒントを得られるような会にしたいと考えています。また、事前に山本さんの原稿を参加希望者に配布し、参加者が原稿を読んでいることを前提として会を進める予定です。ご公表前の原稿ですので、その取り扱いにはくれぐれもご注意ください。検討会参加者以外に原稿をお見せすることはどうぞお控えください。

参加を希望される方は事前に安平弦司(genji.yasuhira[a]u.musashi.ac.jp)までご連絡ください

安平

Other Event

ラウンドテーブル・ディスカッション「西洋古代史・中東史研究の国際化にむけて」開催報告

17FebRoundtablediscusion
会場のようす

2020年2月17日に「西洋古代史・中東史研究の国際化にむけて」を開催しました。カナダ・トロント大学の2人の研究者、キャサリン・ブルーアン氏(古代ローマ史・エジプト史)とギリシュ・ダスワニ氏(ガーナをフィールドとする人類学)に対して、熊倉和歌子氏(東京外国語大学・エジプト中近世史)と歴史家ワークショップ運営委員の高橋亮介が自らの経験を語りつつ質問を投げかけ、それへの応答、さらにフロアからの発言を交え、西洋古代史・前近代中東史の国際化の現状と問題点について話し合いました。

ケベック州出身でフランス語を母語とするブルーアン氏にとって、フランス留学は研究者としてのキャリアを積む上で必須であり、フランス語での書籍・論文の出版もしてきたが、アメリカでのパピルス学のサマーセミナーに参加したことで英語圏での人脈が広がり、英語での研究発表にシフトしていったとのことでした。さらにSNSでの英語による発信に対して想像以上の反響があり、講演に呼ばれる機会も増えたそうです。

ブルーアン氏の近年の研究発表は査読付きの学術雑誌への投稿ではなく、論集への寄稿が中心であるとのことです。氏が編者となる論文集への熊倉氏の寄稿も、共通の知り合いであるカナダ人研究者の紹介で実現したそうで、個人的なつながりの重要性が強調されました。

ギリシュ氏からは、査読誌への投稿の際には、その雑誌の性格や編集委員がどのような人であるかを研究する必要があること、また学術活動全般において、キャリアの早い段階や新しい環境に移った際には自分の有能さを証明することは必要であるかもしれないが、その後は他者との競争よりも共存・共生によって研究を盛り上げるべきであるとの指摘がありました。

他にも元来、西欧諸言語を研究発表に用いてきたパピルス学における英語使用の進展の状況、カナダの大学の英語圏の大学のなかでの位置づけなどについて議論が交わされました。

特定の研究分野を念頭においた企画でしたが、いくつかの話題は歴史研究のあり方全般にも及ぶものとなりました。現在の学術活動には解決の難しい構造的な困難や権力関係があることも確認されましたが、そのような問題に自覚的であり続けることが必要だと感じさせるイベントとなりました。