Weekly Writing Group

about Weekly Writing Group

Historians’ workshopでは、毎週月・金曜日午前にライティング・グループを開催しています。ライティング・グループは、欧米の研究拠点において広く取り入れられているpeer-supportの仕組みです。[参考サイト http://uwc.utexas.edu/grad/resources/starting-a-writing-group/]

参加者は、まず各自の進捗と今日の目標を報告をします。その後、50分の集中したライティング(もしくはリサーチ)を2セット行い来週までの課題を報告しあい、希望者は昼食を共にして解散となります。現在は、留学希望の大学院生や若手PDなどが参加しています。参加希望者は運営担当までご連絡ください。

運営担当:
槙野 翔 (東京大学) show.you.macky[at]gmail.com

 

Other Event

【開催レポート】Self Care and Peer Support Workshop (2020年6月25日開催)

2020年6月25日(木)に「セルフケア・ピアサポートワークショップ」がオンラインで開催されました。企画運営を担当した藤田風花さんによる本イベントのレポートを以下に掲載いたします。

【開催趣旨】

歴史家ワークショップはこれまでにも英文校閲WSやCoffee Time Seriesなど、「ピアサポート」、すなわち研究対象や方法論の違いを超えて研究者たちが仲間同士を支え合う水平関係でのサポートを実践してきました。本企画はより根本的なレベルに立ち返り、「そもそもピアサポートとは何か」について考えるためのイベントとして開催されました。

これまで、研究や教育活動に携わるなかで悩みが生じたとき、多くの人が「自己流」で対処してきたのではないかと思います。しかし新型コロナウイルスの感染拡大により、研究仲間や同僚との対面でのコミュニケーションの機会が失われたこと、さらに日常生活と研究活動との切り替えや、留学や史料調査の予定変更とキャリアへの影響、オンライン講義の受講や準備にたいする疲労等の新たな問題にも向き合わざるをえない状況が続いています。

そのような状況において、今回の企画は実際に歴史研究に携わっている方々から寄せられたセルフケアについてのイベントを希望する声から出発し、歴史家ワークショップとしては「セルフケア」に主眼をおいた初めての試みとなりました。いま一度セルフケアについての基本的な知識を得ることから始め、それを実践に繋げるというプロセスを体験する場として、レクチャーとワークショップの二部構成で実施されました。グリーフケアを専門とする一般社団法人リヴオンの尾角光美氏と水口陽子氏を講師に迎え、歴史家ワークショップ事務局の紺野奈央と京都大学大学院文学研究科博士後期課程の藤田風花が企画運営・進行を務めました。

【第一部】レクチャー「セルフケア実践につながる姿勢とスキルを学ぶ」

55名が参加した第一部では、まずセルフケアについての基礎的知識のレクチャーがおこなわれたのち、自分自身の現在の状態を俯瞰的に見るためのいくつかのスキルが紹介されました。ミニワークが取り入れられ、Zoomのチャット機能を活用して講師と参加者とのリアルタイムでのやりとりが講義と並行しておこなわれるなど、双方向的な要素が盛り込まれていました。教わったスキルをその場で実践し、効果を実感することは、参加者それぞれがセルフケアのスキルを自分のものとしていくうえで有意義なプロセスであると感じました。また、セルフケアについてさらに専門的な内容を知りたい人のために、参考文献もいくつか紹介されました。

レクチャーの後半では、セルフケアの実践に焦点があてられ、「ピアサポート」の意義と実践方法について説明されました。続いて、本イベントに集った参加者のピアの力を活かすことのできる実践方法として「当事者ミーティング」の手法が紹介されました。

【第二部】ワークショップ「当事者ミーティングの体験を通じピアサポートにふれる」

休憩を挟んで再開された第二部には20名が参加し、第一部のレクチャーで紹介された「当事者ミーティング」を実際に体験することに主眼がおかれました。はじめに、尾角氏のファシリテーションのもと、紺野と藤田、そして本企画有志の市川佳世子・安平弦司・吉川弘晃を加えた6名でデモンストレーションをおこないました。

その後、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使用して参加者全体が5つのグループに分かれ、「当事者ミーティング」を体験しました。各グループでは、上記6名と水口氏、森江健斗が進行役を務め、グラフィック・ファシリテーションの手法をもちいて話し合いの内容を可視化しました。まず、参加者に「現在気になっている・困っていること」や「実現したいこと」をいくつか書き出してもらい、時間の制約上そのなかから1つを取り上げ、グループ全体で共有しました。次に、悩みを共有してくれた参加者に、具体的な質問を投げかけることで、その悩みの背景を掘り下げました。続いて今度は悩みを共有してくれた参加者は聞き役に徹し、他の参加者がその悩みの解決に向けて思いつくかぎりのアイデアを出していきました。ここでは、議論を戦わせたりアイデアに優劣をつけたりすることは求められません。というのは、自分の共有した悩みの解決方法についてのアイデア出しを黙って聞いている参加者が、心のなかで自分自身が取り入れられそうなものだけを持ち帰ればよい、とされているからです。

グループワークを終えて全体のルームに戻ってきたのち、参加者全員が感想を述べて第二部は終了しました。「自分の悩みが自分以外の人たちで話し合われることで悩みを客観視できた」、「システマティックに時間を区切って行われたので、悩み相談にありがちな『だらだら続いて疲弊する』ということがなくよかった」「『ピア』の力を実感した」などの声があり、参加者が「当事者ミーティング」を楽しんだ様子が印象的でした。

【参加者の声】

・ピアサポートにおける「ルール」や「方法論」がわかり、何に気をつけたらいいのかわかったのがよかった。(修士課程、レクチャー・ワークショップ両方に参加)

・レクチャー内での質問に回答し共有することで、自分の問題や抱えていることに気づくという点ではセルフケアの手助けになった。自分だけの問題ならカウンセラーに相談するのはできるが、ほかの人の問題も共有し、お互いに悩みや思いを聞くことができたのがよかった。(修士課程、レクチャーのみ参加)

・専門家でなくても、ピアでできる支援を体験できたことは貴重な機会でした。また、そこで出てくる結論だけでなく、グループワークを行う過程で見えてくることもあり、それ自体がとても良い体験でした。(ポスドク、レクチャー・ワークショップ両方に参加)

・オンラインという制約がある以上いっても仕方がないことではあるのですが、やはりこうしたワークショップはぜひとも対面でやりたいなと思いました。ワークショップそのものについては、研究者という同じ立場の方々の悩みについて、自分ならどうするか、相手の悩みの解決のためにどうするかを能動的に考えるなかで、自分の中で燻ぶっていた悩みについても客観的に考えることができたので、得られるものも多く、とても面白かったです。(博士後期課程、レクチャー・ワークショップ両方に参加)

【おわりに】

欧米の大学では重視されているものの日本ではあまり馴染みのないピアサポートですが、今回のイベントを通じて、そのようなサポートを望んでいる人が多く存在するということを強く感じました。参加者の皆さんからは「当事者ミーティング」をあらためて実施する機会を希望する声を多くいただいているので、将来的にまた「当事者ミーティング」にフォーカスしたピアサポートの場を用意できればと思います。

イベントの最後に、尾角氏が「歴史家ワークショップとイベントへの参加をとおしてそれにかかわる人々の集まりは、潜在的にピアの力が非常に強いコミュニティである」とおっしゃったことが、とても印象的でした。個人レベルでのセルフケアを大切にしつつ、コミュニティレベルでピアの力を最大限に活用することができれば、アカデミアの「基礎体力」を向上させることにもつながるのではないかと感じています。本イベントで紹介・実践した「当事者ミーティング」を、参加者の皆さんがアカデミアにおけるピアサポートの有効な実践方法として受け止めてくださっていれば、大変嬉しく思います。

最後になりましたが、詳細なレクチャーとリラックスした雰囲気づくりをしてくださったリヴオンのお二方、双方向的なやりとりを可能にしてくださった参加者の皆さま、そして本企画の運営をサポートしてくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

文責・藤田風花

Skills Workshop

日本史史料英訳ワークショップ(中世の回)開催記録

(English follows Japanese.)

2020年6月7日・21日に、日本史史料英訳ワークショップの第一回・第二回が開催されました。講師として、イェール大学のポーラ・カーティス氏(日本中世社会経済史)をお招きしました。

第一回では醍醐寺文書を取り上げ、日本中世宗教史専門の橘悠太氏(奈良文化財研究所)と黄霄龍氏(東京大学)、第二回では御成敗式目を取り上げ、日本中世法制史専門の木下竜馬氏(東京大学史料編纂所)と佐藤雄基氏(立教大学)が史料の読み下し・現代語訳を担当しました。

以下、ワークショップの内容を簡単にまとめます。

【醍醐寺文書の回】
・英語圏における日本史史料翻訳の現状
・検討史料:康暦元年(1379)「足利義満御教書」、貞和三年(1347)「足利直義書状案」、応永三十四年(1427)「僧正隆寛付法状」など
・主たる論点:「護持」の英訳はdefenseかprotectionか、密教儀礼で使う「道具」はimplementかtoolかinstrumentか、文書名の訳し方は古文書の様式と機能いずれに即すか、など。

【御成敗式目の回】
・John Carey Hall(イギリスの外交官)による御成敗式目の英訳とその影響
・検討史料:第5条「諸国地頭、令抑留年貢・所当事」、第41条「奴婢雜人事」など
・主たる論点:「年貢」、「所領」、「知行」、「奴婢」の英訳など。

二回とも約27名くらいの参加を得られました。西洋史・東洋史の方も参加してくださり、日欧の土地制度・訴訟制度、日本の「奴婢」は「奴隷」なのか等についても議論が盛り上がりました。

また、参加者からは、①単語・語句レベルでの訳語を、日本と海外の研究者が一同に会して検討することで、日本史史料(そして非西欧圏の史料全般)を英訳するときに出てくる本質的共通課題が見つかる場となる、②こうした議論を史学史的にレベルアップし、日本と海外の両方の研究者にとっての意味を再確認する場になっていくことを願っている、との声も寄せられました。

まだ試運転段階ですが、企画・運営側として、本ワークショップが参加者の皆さんにとって有意義なものになっていることを知り、心から喜んでおります。秋以降は近世、近代の回なども予定していますので、どうぞ、続報を楽しみにお待ちください。

近世の回での史料の読み下し・現代語訳の担当に興味のある方は、こちらのフォームから申し込んでください。(〆切りは8月21日(金)の17時)

問い合わせ先:黄霄龍 hxiaolong[at]e.u-tokyo.ac.jp

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On June 7 and June 21, 2020, the Historians’ Workshop held workshops on the interpretation and translations of Japanese historical materials. We invited Paula R. Curtis (Yale University), a specialist in Japanese medieval social and economic history), as our lecturer.

In the first session, we discussed fourteenth-century documents related to Daigoji Temple. TACHIBANA Yuta (Nara National Research Institute for Cultural Properties) and HUANG Xiaolong (The University of Tokyo), who specialize in the history of medieval Japanese religion, prepared the medieval Japanese readings and modern Japanese interpretations, which were distributed to workshop participants. In the second session, we discussed the Kamakura period legal code Goseibai shikimoku. KINOSHITA Ryoma (Historiographical Institute, The University of Tokyo) and SATO Yuki (Rikkyo University), who specialize in the history of legal systems in medieval Japan, presented their readings,  interpretations, and insights into the translations of some terms found in the documents.

The following is a brief summary of these sessions.

【A selection of Daigoji Materials】
・Issues in the translation of premodern historical materials
・Documents discussed: Ashikaga Yoshimitsu Directive (1379), Ashikaga Tadayoshi Letter Facsimile (1347),High Priest Ryūkan Letter of Transmission (1427) .etc.
・Some points of interest: the translation of 護持 as “defense” or “protection、” how to capture the nuance of the term 道具 in religious settings (debating the terms “implement,” “tool” or “instrument”)、how to translate titles of documents provided by scholars that may be interpretative (based on style or function), etc.

【A selection of Goseibai shikimoku】
・John Carey Hall’s 1906 translation and its influence on present-day research and teaching
・Documents discussed:Article 5 “Regarding land stewards (jitō) of various provinces withholding the annual tribute (nengu) and land taxes (shotō)”; Article 41 “Regarding bound servants (nuhi zōnin)”, etc.
・Some points of interest:considerations in the translation of core terms such as 年貢, 所領, 知行, 奴婢, etc.

We had about 27 participants in each session. Attendees included   scholars of Western history and Eastern history, and discussions were held on the differences between land systems and legal systems in medieval Japan and Europe, and the complications that arise when dealing with Japanese terms such as  “奴婢,” which is sometimes translated as “slave,” and sometimes as “bound servant.”

Participants also expressed their hopes that (1) by having Japanese and foreign researchers discuss translation together at the word/phrase level we will be able to find common issues that emerge when translating Japanese historical materials (as well as all the non-Western historical materials) into English, and that (2) we might be able to elevate these discussions to a historiographical perspective and reconsider their significance to both Japanese and foreign researchers.

We are still experimenting with the workshop’s format, but organizers are very pleased to know that it was meaningful for all the participants. We are also planning to hold Edo and modern sessions  this fall and look forward to seeing you all next time!

For more information, please contact at HUANG Xiaolong (hxiaolong[at]e.u-tokyo.ac.jp).

Other Event

【参加者募集】オンラインミートアップシリーズ Coffee Time Series

7月10日(金)19:30(日本時間)より、‘Coffee Time Series’ と題し、歴史研究者を主に対象としたオンラインミートアップシリーズの第1回を開催します。

週末の夜、コーヒーやお酒を片手におしゃべりに参加してみませんか?

本イベントでは、気軽に研究の話を様々な人達とできる場を作ろうと、国内外の博士課程に在籍する4人の大学院生が中心となって運営に携わっています。一連のイベントを通じて、孤独に研究する大学院生・研究者が分野を横断しながら集まることができ、またアカデミアの外にいる方々とも人間的なつながりが出来ればと願っています。

初回となる今回は、槙野翔(東京大学/トリニティ・カレッジ・ダブリン)が進行を担当し、昨年オランダのティルブルフ大学にて博士号を取得された安平弦司さん(近世オランダ宗教社会史/日本学術振興会特別研究員CPD)をゲストに招きます。安平さんには研究を始めてから海外で博士号を取得するまでの長い道のりをどのようにサバイブしてきたのか、そしていま取り組んでいるテーマのどのようなところに面白さを感じているのかを、「博士号取得過程でのチャレンジ」というテーマを中心に、カジュアルな形でお話しいただきます。当日はフロアの皆さんから意見や質問も交えてのトークを予定しています。

週末の夜、コーヒーやお酒を片手におしゃべりに参加してみませんか?
参加を希望される方には後日zoomでのリンクをお送りしますので、下記のGoogle Form から参加登録よろしくお願いします。

開催概要

対象|主に歴史学系の院生・研究者
費用|無料
場所|オンライン開催(Zoom使用)
日時
7月10日(金)19:30~(日本時間)
終了予定時刻:20:30
※イベントは1時間で終了しますが、その後、都合のつく方で懇親会を予定しています。

参加登録

こちらからお願いいたします。
https://forms.gle/6VYg38eHrn1ZGzig8

ゲストスピーカープロフィール

安平弦司さん(日本学術振興会特別研究員CPD)
1989年神戸市生まれ。大阪大学と京都大学で西洋史学を学んだ後、日本学術振興会特別研究員DC1・ユトレヒト大学(オランダ)客員研究員を経て、2019年にティルブルフ大学(オランダ)で博士論文Civic Agency in the Public Sphere: Catholics’ Survival Tactics in Utrecht, 1620s–1670sをディフェンスし博士号を取得。研究関心は、異なる信仰・思想を持つ人々の共存や寛容、マイノリティの生存戦術の社会史。
Research map: https://researchmap.jp/genjiyasuhira/?lang=ja
Academia.edu: https://t.co/mUlMSjPgzP?amp=1 
Twitter: https://twitter.com/GYasuhira

Other Event

Call for Papers 報告者募集: Second Early Career Conference

Historians’ Workshop cordially invites proposals for the Virtual Early Career Conference. The conference will be held on 31st August, 2020. We seek for papers on any topics, periods, and regions from across the historical scholarship. Faced with the global pandemic of COVID-19, academia is currently undergoing dynamic changes. A number of annual conferences as well as small academic meetings have moved online. These transitions reflect a widespread conviction that numerous changes of these days are long-lasting transformations.

We believe that such online platforms enable us to communicate more easily beyond spatial boundaries. Accordingly, we propose to initiate an interaction among young scholars beyond both disciplinary and geographical borders.

We would like to invite young scholars from various fields of the historical scholarship, including art, gender, political, economic, social, cultural, and intellectual history. Thus far, early career researchers have often presented at discipline-specific conferences where audiences share background knowledge. But we find it harder to get opportunities to present our papers to fellow historians who do not necessarily share the expertise. This Virtual Early Career Conference fills this gap, and provides an avenue for sharing our research with broader audiences. To do this, we need to organize and arrange contents more concisely and effectively. And for this purpose, we invite an experienced scholar as a commentator.

In order to improve presentation techniques in online settings, which is another aim of this conference, speakers are warmly invited to attend an optional rehearsal session, held earlier on the conference. We hope that through this conference we could also build an international network among young historians.

Paper abstract up to 250 words in English and a 1-page CV should be sent to: inagaki-kentaro157[a]g.ecc.u-tokyo.ac.jp (Kentaro Inagaki) by 26 July, 2020. The results will be noticed no later than on 31 July, 2020.

For questions and clarifications, please contact at inagaki-kentaro157[a]g.ecc.u-tokyo.ac.jp (Kentaro Inagaki)

Details:
Abstract Submission due: 26 July 2020
Eligibility: Postgraduates and anyone within 8 years of finishing a doctoral degree
Venue: Zoom
Date: 31 August 2020 (13: 00-18: 00 JST, full schedule TBC)
Format: presentation (20minutes) + Q&A session (15 minutes)
Registration Fee: Free
Language: English

Revising your Drafts

2020年7月2日:第3期第7回英文校閲ワークショップ

第3期英文校閲ワークショップの次回の予定をお知らせします。前回と同じく、17時30分からのスタートとなります。新たな参加者も歓迎です!

日時|2020年7月2日(木)17:30-19:30
場所|オンライン開催(Zoom使用)
参加費|無料
課題文献|Gordon Taylor, The Student’s Writing Guide for the Arts and Social Sciences (Cambridge, 1989)
各自の課題
・上記課題文献の第3章 Interpretation: Reading and Taking Notes(特に pp.62-78)を読んでおく
・検討用の原稿を読んでおく

前回と同様、課題文献について議論したのち、海外ジャーナルに投稿を予定している英語原稿の読み合わせをおこないます。これまで議論してきた「こうすると分かりやすい」「こう書くと読みやすい」といったテクニックを実践に移す過程が確認できるので、次回はじめて参加する方も今まで議論してきた内容のエッセンスを掴むことができるはずです。

英文校閲WSでは、開催日程やZoomリンクの連絡、課題文献・検討用原稿の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、担当の古川からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが rekishika.workshop[at]gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。

皆さまの参加をお待ちしております!

Revising your Drafts

2020年6月18日:第3期第6回英文校閲ワークショップ

第3期英文校閲ワークショップの次回の予定をお知らせします。前回と同じく、17時30分からのスタートとなります。次回からの参加も歓迎です!

日時|2020年6月18日(木)17:30-19:30
場所|オンライン開催(Zoom使用)
参加費|無料
課題文献|Wayne C. Booth, Gregory G. Colomb and Joseph M. Williams, Craft of Research, 3rd edition, University of Chicago Press, 2009.
各自の課題
・上記課題文献の第4章 From Questions to a Problem を読んでおく
・検討用の原稿を読んでおく

前回と同様、課題文献について議論したのち、海外ジャーナルに投稿を予定している英語原稿の読み合わせをおこないます。これまで議論してきた「こうすると分かりやすい」「こう書くと読みやすい」といったテクニックを実践に移す過程が確認できるので、次回はじめて参加する方も今まで議論してきた内容のエッセンスを掴むことができるはずです。

英文校閲WSでは、開催日程やZoomリンクの連絡、課題文献・検討用原稿の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、担当の古川からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが rekishika.workshop[at]gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。

皆さまの参加をお待ちしております!

Research Showcase, Uncategorized

【開催告知】7.11(土)日本文学・日本史Research Showcase

7月11日に、日本文学・日本史RSをZoomで開催します。ゲストコメンテーターとしてロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)のタイモン・スクリーチ先生、司会およびコメンテーターとして国文学研究資料館の山本嘉孝先生をお招きします。英語での発表スキルの向上、また学際的・国際的交流をめざす全ての日本文学・日本史研究者の参加をお待ちしております!

※ 通信環境の関係上定員を設けますので、場合によっては参加いただけないことがあります。あしからずご了承ください。

場所: Zoom
時間: 9:00~12:40(日本時間)
使用言語:英語
申込フォーム:https://forms.gle/HwTTHRkraqYyz1xn8  
       〆切りは7月9日(木)17時

運営委員:
飯倉洋一(大阪大学)
黄霄龍(東京大学)
池田真歩(北海学園大学)
山本浩司(東京大学)

問い合わせ先:黄霄龍 hxiaolong[at]e.u-tokyo.ac.jp
プログラムのダウンロードはこちら

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Research Showcase, one of the flagship events of Historians’ Workshop, provides a platform for Japan-based early career researchers to present their research in English in 8 minutes, followed by a 7 min Q&A. The coming 11th showcase will bring together 10 speakers from Japanese literature and history to start a platform for cross-discipline communication. Dr. Timon Screech (SOAS) and YAMAMOTO Yoshitaka (National Institute of Japanese Literature) will join as commentators!

* To secure better internet connections, participation is limited.

Place: Zoom
Date & Time: 11 July (Saturday) 9:00~12:40(JST)
Language: English
Register now: https://forms.gle/HwTTHRkraqYyz1xn8 
       Deadline: Jul 9 (Thu) 5:00 pm (JST)                                 

Organizers:
IIkura Yoichi(Osaka University)
Huang Xiaolong(The University of Tokyo)
Ikeda Maho(Hokkai-Gakuen University)
Yamamoto Koji(The University of Tokyo)

Contact: Huang Xiaolong    hxiaolong[at]e.u-tokyo.ac.jp
Download the program here.

Other Event

【参加者募集】Self Care & Peer Support Workshop(6/25 thu 16:30-19:45)

歴史家ワークショップでは、6月25日(木)に、「セルフケア・ピアサポートWS」をオンラインで開催いたします。

コロナの影響により、多くの大学院生・研究者が、今まで通りに研究を遂行することが物理的・精神的に難しい状況に置かれています。歴史家ワークショップにも、このような状況下における研究上の悩みを共有できる場、セルフケアやピアサポートを通じたストレスコーピングの方法についてのワークショップ開催を求める声が寄せられました。

歴史家ワークショップはアカデミアにおけるピアサポートを普段から重視してきましたが、今までそのスキルや仕組みをテーマにした話し合いや研修の機会を持つことはなかなかできていませんでした。他方、海外の大学ではリサーチ・スキルの一環としてピアサポートやセルフ・メンタリングのセミナーが大学院生や若手研究者のために開催されています(Silent Coaching, Active Listening, Action Learning Setなど)。

今回はグリーフケアを専門とする一般社団法人 リヴオンより、尾角光美氏と水口陽子氏を講師にお迎えします。レクチャーでは、セルフケアにおいて重要なスキルと、スキルを実践していくための土台としてのセルフケアの概念や「自分自身を大事にする」というあり方や価値観について学ぶこと。また、ワークショップ(グループワーク)による体験を通じて、自分自身のセルフケアを再定義することを目指します。

歴史家ワークショップにとっても、初めての試みとなるトピックとなりますが、「自分を大切にしながら」研究を続けるためのノウハウとスキルを、各自持ち帰っていただく時間となりましたら幸いです。

ご興味のある方は、ぜひ奮ってご参加ください!

開催概要

対象|歴史学研究や歴史家ワークショップに関わる大学院生・研究者
費用|無料
場所|オンライン開催(Zoom使用)
言語|日本語

内容
【第1部 レクチャー:16:30-18:00】 
セルフケア実践につながる姿勢とスキルを学ぶ

「自分をどう扱っているのか」を問うところからはじめます。セルフケアの概念・あり方・スキル、ピアサポート(※1)について、レクチャー形式で学びます。

【第2部 ワークショップ(グループワーク):18:15-19:45】
 “当事者ミーティング”の体験を通じたピアサポートにふれる

専門家が入らなくても当事者同士で課題解決方法や実現したいこと・あり方への「次の一歩」を見つけることを目的とし、「当事者ミーティング(※2)」というピアサポートのプログラムを実際に体験することで学ぶワークショップ(グループワーク)です。

※1 ピアサポート:一言では「仲間による支援」のことを指す。近い経験をした者同士や、同様の立場の人たちが支え合ったり、力づけあうこと(エンパワメント)を意味する。

※2 当事者ミーティング:専門家が入らなくても、近い立場にある当事者の間で課題解決や、実現したいことに対して自分が具体的に取り組める「次の一歩」を見つけられる対話型ワークショップ。

講師プロフィール

◆尾角 光美(おかく てるみ)一般社団法人 リヴオン代表理事
19歳で母を自殺により亡くし、2009年にリヴオンを設立し活動してきた。著書に『なくしたものとつながる生き方』(サンマーク出版)。国際比較社会政策学修士。

◆水口 陽子(みずぐち ようこ)一般社団法人 リヴオン理事
2012年に夫を事故で亡くした事をきっかけにリヴオンと出会う。現在全国の自治体、学校、仏教教団における講演や研修、担い手の養成事業等を担当。

参加登録

以下のリンクからお願いいたします。
「セルフケア・ピアサポートWS」参加登録フォーム

なお、参加には二つの方法があります。登録フォーム内にてお選びください。

  • 【第1部:レクチャー】+【第2部:ピアサポート実践のためのワークショップ(グループワーク】両方参加(定員:25名)
    残枠 5名となりました!6月22日(月)までの締切となっています。
      先着順となりますので、お早めにお申込ください。
  • 【第1部:レクチャー】のみの参加(定員:100名)
    ⇒ こちらについては、締切を設けませんが、先着順となります。
    定員となりました場合、ご希望に添えない場合があります旨、ご了承ください。

参加に必要なものについて
お申込いただいた方には、事前に当日資料とZoomリンクを、ご登録いただいたメールアドレスにお送りします。

お問い合わせ
歴史家ワークショップ(担当:紺野・藤田)
rekishika.workshop@gmail.com

Revising your Drafts

【参加者募集】Front Runner Series: 英語論文執筆セミナー Vol.2 (6/11 17:00-18:30)

歴史家ワークショップでは、6月11日(木)17:00-18:30(日本時間)に、「Front Runner Series: 英語論文執筆セミナー」と題して、オンライン・セミナーを開催致します。

このセミナーでは、ノンネイティブの若手研究者が直面する「英語論文執筆における壁」を認識し乗り越えることを目指し、英語論文の執筆術から異なるフォーマットの学術アウトプット(博士論文・単著・編著の一章分担当など)の書き分け方・書き換え方といった応用技術まで、歴史分野で活躍するノンネイティブの若手研究者の体験談を交えながら、理解を深め、実践のための知恵を蓄積することを目的とします。

今回は、京都大学・久野愛先生をお招きし、照井敬生(キングス・カレッジ・ロンドン/博士課程)と森江建斗(京都大学/修士課程)がファシリテーションを担当します。2020 Hagley Prize とアメリカ学会第25回清水博賞を受賞されたモノグラフ*を中心に、それに関連した論文執筆、出版までのストラテジーや博士論文との兼ね合いなどについて、はじめての論文執筆のご経験から始まり、時系列に出版と賞の受賞という風に現在までを、ざっくばらんにお話頂きます。

隔週の歴史家ワークショップ主催の英文校閲ワークショップと合わせて、もしくは、本セミナー単独でも、ご関心のある方はぜひお気軽にご参加ください。

開催概要

対象|歴史学系の院生・研究者
費用|無料
場所|オンライン開催(Zoom使用)
日時|6月11日(木)17:00-18:30(日本時間)

スピーカー・プロフィール

久野愛 Researchmap
京都大学経済学研究科・講師。デラウエア大学、Ph.D.(歴史学)。前職はハーバード・ビジネス・スクール、ニューコメン・ポストドクトラルフェロー(2016-2017)。著書に 2020 Hagley Prize とアメリカ学会第25回清水博賞を受賞した Visualizing Taste: How Business Changed the Look of What You Eat (2019: Harvard University Press)。International Journal of Food Design や Business History Review より単著論文あり。研究関心は、企業活動や産業の政治的・社会的・文化的影響の歴史的研究。特に19世紀末以降、マーケティングや新しい商品、技術開発が進んだことでいかにビジネスが人々の五感に影響を与えてきたのか。

参加登録

参加ご希望の方は、こちらのフォームから登録をお願いいたします。

Skills Workshop

「スライド道場」開催レポート

去る2020年5月11日および18日に、スキル・ワークショップ「スライド道場」をオンラインで開催し、おかげさまで非常な好評を博しました。参加者の一人であった山田智輝さん(京都大学・博士課程)に本イベントのレポートを執筆していただきましたので、以下に掲載いたします。

開催趣旨

議論の内容や妥当性が問題となる学術発表において、それを補助する視覚資料そのものの出来が問われることはほとんどないでしょう。そうした理由もあって、従来、学会での発表にさいしてどのようにスライドをつくるべきなのかは、公の場で体系的に伝えられることはまれで、おおむね個々人の裁量にゆだねられてきたといえるでしょう。

しかし実際には、スライドは発表の質を向上させるための要素として重要な役割を担っています。そこで、スライドの作成について話しあい、そのポイントやテクニックを可視化かつ共有する場として、本ワークショップが企画・開催されました。ここでの目的は、ともすれば多くの情報をひとつのスライドに詰め込んでしまいがちな歴史学分野の研究発表について、どのようにスライドを作成すれば効果的で、よりわかりやすく説得的に聴衆へ内容を伝えられるのかを考えることでした。そのためにも、本会特任研究員の古川萌氏がファシリテーターを務めたのにくわえて、ゲスト講師として竹中技術研究所の今西美音子氏を招聘することにより、歴史学以外を専門とする研究者の視点もとりいれつつ、よりクリアなスライドづくりについて議論しました。

【第1回】スライドづくりの基礎を学ぶ

11日の第1回は、古川・今西両氏をふくめて23名が参加しました。そこでは、今西氏やそのほかの参加者が実際に過去の研究発表の場で用いたスライドを参考資料としながら、スライドづくりの基礎について学びました。

はじめに、どのような役割をスライドに担わせるかに応じて何を記載する必要があるのかを決定していくことや、図表や見出しにくわえ、関係性・構造・性質あるいは数量といった情報を提示するのにスライドは適していることなど、スライドづくりの考え方について今西氏がレクチャーをおこないました。

つづいて、そうした考え方にもとづき、どのようにスライドを作成すればよいのか、具体的なテクニックについて話しあいました。まず推奨されたのは、自分自身のテンプレートを「育てる」ということでした。すなわちそれは、スライド作成アプリケーションにある既存のテンプレート機能をアレンジしたり、自分でゼロからテンプレートをつくってみたりし、さらにその用いたテンプレートを一度きりのものに終わらせずにくりかえし使いながら、そのたびごとに改良していくというものです。

また、紙面づかいや配色、文字の書体やフォントサイズ、ヘッダーやフッターといった機能などにかんして、どのようにすれば聴衆にとって親切なのかを話しあいました。そして、スライド全体の粒度、エッヂや比率等を統一したり、おなじレベルの情報はおなじ見た目にしたりすることなどの重要性を学びました。

【第2回】実践を通してより具体的に学ぶ

18日の第2回には、19名が参加しました。はじめに、前回の補足として、パワーポイントのテンプレート機能の使い方についての詳細な紹介が古川氏からなされました。それにつづいて、前回の内容をふまえて3名の参加者が事前に作成したスライドについて、参加者が作成時の意図を説明したのち、今西氏が考慮すべきポイントや改善できる箇所についてアドバイスをおこないました。

おもに話しあわれたのは、図や配色、年表やキャプションについて考慮・工夫すべき点についてでした。具体的に論点となったのは、どんな聴衆にとっても一目で把握しやすくするために、ユニバーサルデザインに則った色使いを心がけることや、各スライドのデザインを統一したり、行間を調整するなどして、ひとつのオブジェクトをひとつのかたまりにみせたりすることの重要性でした。さらには、アニメーションやドロップシャドウの使い方とその工夫についても詳細な紹介がなされました。

少しの工夫で発表の質を上げよう

以上のように、今回のワークショップでは、ひとりではなかなか気づくことのできないスライドづくりの知や技術を、可視化・共有することができました。多くの人はこれまでしばしば、感覚的な見た目に頼ってスライドを作成してきたのではないでしょうか。しかしそうではなく、理論をもとにデザインすることで、それがたとえほんの少しの工夫であっても、スライドがずいぶんとクリアでわかりやすいものになり、ひいてはそれが発表の質の向上につながることを本ワークショップでは体験できました。とくに、非常に緻密な数値や計算にもとづいた、今西氏のスライド作成理論・技術は瞠目すべきものでした。

また、テンプレートを育てていくことによって毎回のスライド作成にかかる時間を短縮できるため、また、スライドの完成度を高めてクリアにすることによって口頭で説明しなければならない事柄が少なくなるため、その分だけ発表の内容・議論そのものへより注力できる、という同氏の言葉も印象的でした。

参加者の声

ほかの参加者の方々からは、「スライド道場」の参加後のアンケートにおいて、以下のようなコメントをいただいています。

  • 講師の今西さんと参加者の方のスライドを見て、自分のスライドを客観的に見ることができた。私はMacとWindows の両方を使用しているので、Keynote とパワポの両方について知ることが出来て良かった。テンプレートを自分で育てるという発想すら無かったが、年表は必須となるので、作成してみたいと思う。ヘッダーや色の使い方も実践できて良かった。(教員・実践を含むワークショップに参加)
  • パワーポイントに限らず、レジュメにも応用可能な知識を多く教えていただけて、非常に参考になりました。自分が使う記号にルールを設けるというアイデアは早速導入させていただいてます。導入してみると思ったより時短に繋がっているなという実感があります。これまでどこでも教わったことのない知識ばかりだったので、大変刺激的な会でした。(大学院生・聴講のみで参加)
  • テンプレを自分で育てていくなど、その場その場のテクニック以外のことも知れてよかった。「魅せる」スライドは、やはり時間をかけて作るものだと再確認できたので、これから重要な発表の時は、スライドの作成などの見せ方にも拘りたい。(大学院生・聴講のみで参加)

また、遠隔地からの参加も可能となるオンライン開催で良かったというコメントも多数いただきました。

歴史家ワークショップは、歴史研究にかんするイベントの開催を今後もつづけていきたいと考えています。アイデアをおもちの方はぜひ、運営委員に直接、あるいは rekishika.workshop[at]gmail.com にご連絡いただけますと幸いです。