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【開催告知】オンラインミートアップシリーズ Coffee Time Series 第5回「あなたの研究を3分で」7/23 (金) 18:00-19:30

2021年7月23日(金)日本時間18時から、歴史家ワークショップ主催のオンラインミートアップシリーズ ‘Coffee Time Series’ の第5回を開催します。本シリーズでは、気軽に研究の楽しさや研究にまつわる悩みを共有し助け合える場を作ろうと、国内外の博士課程に在籍する8人の大学院生とポスドクが中心となって運営を行なっています。一連のイベントを通じて、孤独に研究する大学院生・研究者が分野を横断して集まることができ、またアカデミアの外にいる方々とも人間的なつながりを構築することができればと願っています。

第5回となる今回は、「あなたの研究を3分で」をテーマに、槙野翔(トリニティ・カレッジ・ダブリン)がファシリテーションを担当し、大学院生およびキャリア初期の研究者の方々8人にご自身の研究を短く紹介いただき、フロアとの質疑応答を行っていただきます。スピーカーのみなさんには通常の研究発表とは異なり、3分で・簡単に・噛み砕いて研究を紹介していただきます。専門分野を異にするさまざまなスピーカーの発表を聴くことで、オーディエンスのみなさんにも、ご自身の研究の面白さをいかに聴衆に伝えるかについてあらためて考えるきっかけになれば幸いです。イベント後の懇親会では発表者と自由に会話する場を設けます。週末の夕方、コーヒーやお酒を片手におしゃべりに参加してみませんか?

参加を希望される方には後日 Zoom でのリンクをお送りしますので7月21日(水)日本時間20時までに、下記の Google Form から参加登録をお願いします。

日時|7月23日(金)18:00-19:30(スピーカーの発表と質疑応答)/ 19:30-20:00(懇親会)(いずれも日本時間)
場所|オンライン開催(Zoom使用)
言語|日本語
費用|無料
参加登録フォーム|://forms.gle/uX8sUNkFoq1cJtccA
参加登録締め切り|7月21日(水)日本時間20時まで

※イベント(スピーカーの発表と質疑応答)は1時間半で終了しますが、その後、都合のつく方で30分程度の懇親会を予定しています。懇親会は、Zoom のブレイクアウトルーム機能を使った少人数によるフリートークを予定しています。途中退出していただいてもかまいません。

プログラム

発表者(50音順)・タイトル・発表キャッチコピー

トート・ゲルゲイ(独立研究者)
二か国関係史の学際的研究のケーススタディー    
「1869-1913年間の「日本・ハンガリー関係史」に関する研究課程を例に、二か国関係史を巡る研究メソッドや研究基盤を考え直しましょう」

鹿田 裕太郎
複数教科書併用の学習法構築
「望まない学習からの脱却」

土肥野 秀尚(慶應義塾大学、バスク大学)
近世バスク社会のミクロヒストリー: 1766年の民衆暴動「マチナーダ」期を中心に
「「全体史」の可能性としての暴動期〜暴動期の史料に着目した近世バスク社会のミクロヒストリー〜」

新田さな子(京都大学・ヨーク大学)
1549年イングランドのケットの反乱に対する富裕庶民層の理解と描写    
「誰の、誰による、何のための反乱か。伝統への固執か、革新への訴えか。反乱の攻撃対象であると同時にそのリーダーを輩出した富裕庶民層がどのように反乱を理解し、描写したのかを同時代記録から探る」

波多野綾子(東京大学)
日本のヘイトスピーチ解消法形成と施行にみる国際法の内面化    
「何が『ヘイト』をつくるのか」

松村一慶(一橋大学)
オーストリア国家条約締結までの交渉過程
「オーストリアはどのように中立国として独立を達成したのか?」

水野良哉
世界史叙述を巡る政治性―アーノルド・J・トインビーの世界史論に着目して―    
「世界史とは、誰のためにどのような意図をもって書かれるのか。歴史叙述とグローバルな世界政治との関連を踏まえ、トインビーの世界史論を検討することを通じ、上記の問題を考えたい」

吉田瞳(京都大学)
中世後期ニュルンベルクにおける侮辱と名誉    
「言葉も、時にナイフとなる」


2021年7月8日:第4期第7回英文校閲ワークショップ

第4期第7回英文校閲ワークショップを開催します。

日時|2021年7月8日(木)日本時間17:30-19:30
場所|ZOOM(初回と同じリンクです)
費用|参加無料!(通信代はご負担ください)
運営|山本浩司(東京大学経済学部)
   安平弦司(日本学術振興会/ユトレヒト大学)
登録|不要(初回にご参加頂いていない方は前日までに安平 (g.yasuhira[at]uu.nl) にご連絡ください)
*隔週ペースで木曜の17:30-19:30をめどに10-13回程度、8月中旬まで開催予定(第8回は7月22日予定)です。詳細は参加者と相談しながら決めていきます。

【当日までの課題】

1. Wayne C. Booth, Gregory G. Colomb and Joseph M. Williams, Craft of Research, 3rd edition, University of Chicago Press, 2009. の第11章Warrantsを読んでおく。

【当日の演習内容】

1. Craft of Research第11章の内容について確認・グループディスカッション・全体で議論、質疑応答。
2. 当日配布する論文を使ってwarrantsについて分析してみる。

参加される皆さまには、当日までに上記の課題をこなしてきて頂きたいと思います。英文校閲WSでは、開催日程やZOOMリンクの連絡、課題文献・検討用原稿の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、安平からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが上記メールアドレスまでご連絡くださいますようお願いいたします。

関心はあるけれども予定があわず今回のミーティングに参加できない方も、次回以降の参加でもOKです!みなさんのご参加をお待ちしております。

【参加者募集】スキル・ワークショップ「歴史地図を描く—研究発表に使える作画法—」開催のお知らせ

歴史家ワークショップでは、7月27日(火)にスキル・ワークショップ「歴史地図を描く—研究発表に使える作画法—」を開催いたします。本イベントでは、歴史地図の描き方を、『旧ドイツ領全史』(パブリブ)著者の衣笠太朗先生(秀明大学)に、オンラインにてレクチャーしていただきます。歴史学を専攻する大学生・大学院生だけでなく、ひろく歴史に興味のある方に向けた内容になっております。

当日は、企画者の吉田による司会進行のもと、講師の衣笠先生から、フリーデータ&フリーソフトを使った歴史地図の作成方法をお教えいただきます。あなたも「自分の研究にぴったり」な歴史地図を描いてみませんか?

開催概要

日程|7月27日(火)19時〜(18:45~入室可)
場所|Zoom開催。URLは申し込み後に参加者に連絡します。
言語|日本語
参加費|無料
参加申込フォームhttps://forms.gle/jp9o5gCuy49LH1xc7
登録締め切り|7月20日(火)

講師プロフィール

衣笠太朗|秀明大学 学校教師学部 助教
著書:『旧ドイツ領全史―「国民史」において分断されてきた「境界地域」を読み解く』(パブリブ、 2020年8月)

企画・司会|吉田瞳(京都大学大学院文学研究科博士後期課程・ドイツ中近世史)
連絡先|inkaffeepause☆gmail.com (☆を@に変えてください)

【開催告知】第13回 Research Showcase 開催のご案内

歴史家ワークショップでは、外国語で簡潔に研究のエッセンスを発表するイベント、Research Showcase を2016年より継続して開催しています。発表・質疑応答をすべて外国語で行うことで、発表者・参加者の双方が外国語で学術的なコミュニケーションを実践できる場をつくっています。

第13回となる今回は前回と同じくオンライン(Zoom)で、2021年7月28日と29日に2日間にわたって開催いたします。ひろく歴史分野に携わる研究者から発表を募った結果、縄文時代から現代まで、非常に多岐にわたるトピックの報告が集まりました。当日は、金沢百枝先生(多摩美術大学/西洋中世史・ロマネスク美術史)をコメンテーターにお迎えし、本会特任研究員の古川萌(東京大学/イタリア近世史・ルネサンス美術史)、横江良祐(東京大学/イギリス近現代史・医学史)が運営を務めます。英語での発表スキルの向上、また学際的・国際的交流をめざす全ての歴史研究者の参加をお待ちしております!

参加をご希望の方は、7月26日(月)までに参加申込フォームに必要事項をご記入くださいますようお願いいたします。追って参加用Zoomミーティングルームのリンクをお送りいたします。

※ 通信環境の関係上定員を設けますので、場合によっては参加いただけないことがあります。あしからずご了承ください。

日時: 2021年7月28日(水)、29日(木)両日とも17:00-20:00(日本時間)ごろ
会場: オンライン(Zoom)
司会古川萌(東京大学)
コメンテーター金沢百枝(多摩美術大学)
使用言語: 英語
参加費: 無料
ポスター: こちらからダウンロードください 【ポスター】【プログラム】
参加申込フォーム: https://forms.gle/vH4gASMVya3yrt8b7
English Registration Form: https://forms.gle/PE4uubgyeJVHwCYA7
問い合わせ先: 事務局担当 hw.research.showcase@gmail.com

Program

DAY 1 – 28 July 2021

17:00-17:10 – Opening Remarks

17:10-18:10 – Panel 1 Presentations

西原和代 Kazuyo Nishihara | Kyoto University
Tracing Land Management Strategies through Jomon Basket Weavers in Neolithic Japan

高語莎 Yusha Gao | Ritsumeikan University
Rethinking the Reception of Chen Rong’s Dragon Paintings in Medieval Japan

鶴田想人 Soto Tsuruta | University of Tokyo
Why Did Western Herbalism Decline? An Agnotological Approach to Early Modern Science

古月翔矢 Shoya Fugetsu | Kyoto University
Shipbuilders and the Royal Navy: Private Contractors and British Maritime Hegemony in the Long Eighteenth Century

18:10-18:30 – Break

18:30-19:30 – Panel 2 Presentations

早川萌 Mei Hayakawa | Independent scholar
An Illusion Made Possible by Technology: Ilya Repin’s Sadko in the Underwater Kingdom (1876) and Early Aquariums in Western Europe

安斎篤人 Atsuto Anzai | University of Tokyo
Jewish Peri-urban Agriculture and Ethnic Marketing in Galicia, 1867-1939

梅田建人 Kento Umeda | University of Tokyo
The Political Idea of the National Health Insurance: A Strategic Realization of the Social Reform in Early Twentieth-Century Britain

髙澤廣行 Hiroyuki Takazawa | University of Tsukuba
A Turning Point for Japanese Collections in European Museums: The Revolutionary Perspective of the Collection of Adolf Fischer in the Early Twentieth Century

19:30 – End of First Day


DAY 2 – 29 July 2021

17:00-18:00 – Panel 3 Presentations

ザヘラ・モハッラミプール Zahra Moharramipour | University of Tokyo
Setting the Boundaries of the Orient: The Idea of Persia as Represented in the 1928 Keimeikai Exhibition of Oriental Art

二宮望 Nozomu Ninomiya | Kyoto University
Glorifying the Heroic Past: Percy Ernst Schramm’s Study of the Image of Otto III at the Dawn of Totalitarianism

カミラ・トレス・ビアンチニ Camila Torres Bianchini | Nara Women’s University
Ueshiba Morihei’s Theory on Martial Arts and the Formation of Aikido in 1930s Japan

城﨑有沙 Arisa Jozaki | Iuav University of Venice
Collaboration between Artists and Architects in Interwar Venice: A Reconsideration of the Project for Cinema San Marco

18:00-18:20 – Break

18:20-19:20 – Panel 4 Presentations

横井謙斗 Kento Yokoi | University of Tokyo
The Introduction and Early Use of Vacuum Tubes by the Imperial Japanese Army

杉浦黎 Rei Sugiura | University of Tokyo
Languages, Borders, and Landscapes: A Sociolinguistic Case Study of Strasbourg

武梦茹 Mengru Wu | Kyushu University
Portraits of Women as a Crosspoint of Cultures: The Analysis of Chinese Female Oil Painter Guan Zilan

沼田彩誉子 Sayoko Numata | Toyo University
Beyond ‘Returning to Turkey’: Narratives of Multiple ‘Homelands’ by East Asian-born Tatar Migrants

19:20-19:40 – Closing Remarks by the Commentator

19:40-19:50 – Announcement of the Prize Winner

2021年6月24日:第4期第6回英文校閲ワークショップ

第4期第6回英文校閲ワークショップを開催します。

日時|2021年6月24日(木)日本時間17:30-19:30
場所|ZOOM(初回と同じリンクです)
費用|参加無料!(通信代はご負担ください)
運営|山本浩司(東京大学経済学部)
   安平弦司(日本学術振興会/ユトレヒト大学)
登録|不要(初回にご参加頂いていない方は前日までに安平 (g.yasuhira[at]uu.nl) にご連絡ください)
*隔週ペースで木曜の17:30-19:30をめどに10-13回程度、8月中旬まで開催予定(第7回は7月8日予定)です。詳細は参加者と相談しながら決めていきます。

【当日までの課題】

1. Wayne C. Booth, Gregory G. Colomb and Joseph M. Williams, Craft of Research, 3rd edition, University of Chicago Press, 2009. の第4章From Questions to a Problemを読んでおく。

【当日の演習内容】

1. Craft of Research第4章の内容について確認・グループディスカッション・全体で議論、質疑応答。
2. Conceptual problem の言語化を実際に自分の研究を当てはめてやってみる。
3. 当日配布する論文を使ってconceptual problemについて分析してみる。

参加される皆さまには、当日までに上記の課題をこなしてきて頂きたいと思います。英文校閲WSでは、開催日程やZOOMリンクの連絡、課題文献・検討用原稿の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、安平からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが上記メールアドレスまでご連絡くださいますようお願いいたします。

関心はあるけれども予定があわず今回のミーティングに参加できない方も、次回以降の参加でもOKです!みなさんのご参加をお待ちしております。

【参加者募集】オンラインミートアップシリーズ Coffee Time Series 第5回「あなたの研究を3分で」7/23 (金) 18:00-

2021年7月23日(金)日本時間18時から、歴史家ワークショップ主催のオンラインミートアップシリーズ ‘Coffee Time Series’ の第5回を開催します。本シリーズでは、気軽に研究の楽しさや研究にまつわる悩みを共有し助け合える場を作ろうと、国内外の博士課程に在籍する8人の大学院生とポスドクが中心となって運営を行なっています。一連のイベントを通じて、孤独に研究する大学院生・研究者が分野を横断して集まることができ、またアカデミアの外にいる方々とも人間的なつながりを構築することができればと願っています。

第5回となる今回は、「あなたの研究を3分で」をテーマに、槙野翔(トリニティ・カレッジ・ダブリン)がファシリテーションを担当し、大学院生およびキャリア初期の研究者の方々にご自身の研究を短く紹介いただき、フロアとの質疑応答を行っていただきます。スピーカーのみなさんには通常の研究発表とは異なり、3分で・簡単に・噛み砕いて研究を紹介していただきます。英語で行う同様の取り組みとして、Three Minutes Thesis (3MT)というイベントが世界各地で開催されており、日本でも毎年開かれています。以下を参照して、ぜひスピーカーとしての参加をご検討ください。(参考:東京大学での3MT https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0508_00001.html

今回のイベントでは、専門外の聴衆に、日本語でご自身が行っている研究をわかりやすく伝えることで、研究の面白さをシェアする事のできる機会にしたいと考えています。みなさんの研究のお話をぜひ聞かせてください。

スピーカー募集要項
日時|7月23日(金)18:00-19:30 (スピーカーの発表と質疑応答)/ 19:30-20:00(懇親会)(いずれも日本時間)
場所|オンライン開催(Zoom使用)
費用|無料
フォーマット|1人あたり、発表3分+質疑応答3分程度
使用言語|日本語
応募条件|大学院生からポスドクまでの歴史研究者
募集人数|10名程度 
応募方法|6月25日(金)日本時間20時までに、下記の応募フォームから応募ください。
応募フォーム|https://forms.gle/AeR6GeWU8hdKadcS9

Tokyo Digital History 第2回研究会開催のお知らせ

Tokyo Digital Historyでは、下記の要領で第2回研究会を開催いたします。少し日程が近くなってしまっており、またお忙しい時期かと思いますが、ご都合の合う方、ぜひお気軽にご参加ください。
議論のアーカイブなどは、Tokyo Digital HistoryのGitHubで公開していきたいと思います。過去に開催した勉強会での議論はこちらからご覧いただけます。https://github.com/tokyodigitalhistory/readings/issues

*Tokyo Digital Historyとは
これまでのTokyo Digital Historyの活動は、こちらのページからご覧いただけます。

*日時(日本時間)
2021年6月30日(水)16:00~17:30

*開催方式
Zoomによる同時双方向通信

*想定参加者
デジタル時代の歴史学、デジタル技術を取り入れた歴史研究の可能性と課題、といった論点に関心のある方々、幅広くご参加ください。

*参加申込方法
以下のGoogle Formに情報を入力ください。ご連絡先のメールアドレスにZoomのミーティングURLをお送りいたします。https://forms.gle/KpH44bA9Y1sohmBb6

*内容
今回から何回かにわけて、2020年12月に出版されたHannu Salmi, What is digital history?, Polity Press, 2020 を読んでいきたいと思います。
ちなみに、この本は https://www.amazon.co.jp/What-Digital-History-Hannu-Salmi/dp/1509537023 などからE-Bookを購入できます。

初回は、纓田宗紀さん(アーヘン工科大学・博士候補生)にIntroduction、吉田瞳さん(京都大学大学院 博士後期課程)にConclusionのレジュメ作成を担当していただけることになりました。

*お問い合わせ
小風尚樹(Tokyo Digital History代表・千葉大学人文社会科学系教育研究機構助教)|n_kokaze[at]chiba-u.jp

2021年6月10日:第4期第5回英文校閲ワークショップ

第4期第5回英文校閲ワークショップを開催します。

日時|2021年6月10日(木)日本時間17:30-19:30
場所|ZOOM(初回と同じリンクです)
費用|参加無料!(通信代はご負担ください)
運営|山本浩司(東京大学経済学部)
   安平弦司(日本学術振興会/ユトレヒト大学)
登録|不要(初回にご参加頂いていない方は前日までに安平 (g.yasuhira[at]uu.nl) にご連絡ください)
*隔週ペースで木曜の17:30-19:30をめどに10-13回程度、8月中旬まで開催予定(第6回は6月24日予定)です。詳細は参加者と相談しながら決めていきます。

【当日までの課題】

1. Gordon Taylor, The Student’s Writing Guide for the Arts and Social Sciences (Cambridge 1989) の第3章Interpretation: Reading and Taking Notes (特にpp.62-78) を読んでおく。

【当日の演習内容】

1. Taylor, The Student’s Writing Guide第3章の内容について確認・グループディスカッション・全体で議論、質疑応答。
2. Authorial intentionに関して、当日配布する論文のイントロダクションを用いて議論。

参加される皆さまには、当日までに上記の課題をこなしてきて頂きたいと思います。英文校閲WSでは、開催日程やZOOMリンクの連絡、課題文献・検討用原稿の共有やエクササイズについての議論などなどを、Slackを利用しておこなっています。参加希望の方は、安平からSlackへの招待メールをお送りいたしますので、お手数ですが上記メールアドレスまでご連絡くださいますようお願いいたします。

関心はあるけれども予定があわず今回のミーティングに参加できない方も、次回以降の参加でもOKです!みなさんのご参加をお待ちしております。

西洋史学会ワークショップ「日本の大学で西洋史学を教える:教室での実践から」 開催報告

2021年5月15日、第71回日本西洋史学会大会にてワークショップ「日本の大学で西洋史学を教える:教室での実践から」を開催しました。その目的は、大学で西洋史を教えるにあたり、学生に何を伝え、何を学んで欲しいと考えているのか、いかなる工夫をし、いかなる悩みを抱えているのかを率直に話し合い、意見交換することです。日々の授業でどのような試行錯誤がなされているのか、教育と研究はどのような関係にあるのかについて、登壇者2人にご自身が担当する講義科目を例に取った話題提供を、コメンテーター1名にコメントをいただいた後、質疑応答が行われました。

森谷公俊氏の話題提供「中堅私立大学における西洋史の授業実践」は、西洋史を教える場合でも、学生にまず身につけてもらいたいのは日本語を読み書く力であるとし、問いを工夫した課題を出し、学生が文章を書く機会を多く設け、さらに教員が手を入れることの重要性を説きました。また通史であっても教員の関心を授業内容に積極的に反映させる、特殊講義では日本語訳された史料の提示と批判を行い、歴史学研究の実際を例示する、授業内容を変更した際あるいは前年と内容を変えなくても直前の復習が不十分であった場合に失敗するといった経験を語りました。さらに教育と研究の関係について、研究成果が教育に生かされるのは当然としても、目の前にいる学生に理解してもらうような語りの工夫が、論文や書籍の執筆に、つまり研究にも生かされると指摘しました。

八谷舞氏の話題提供「教養教育としての西洋史」は、現在の担当している授業、とりわけ西洋史の通史での実践を振り返りました。八谷氏も学生が将来社会に出た際に必要になる、情報を分析、解釈し、論述する力を身につけることが重要だとし、大学入試問題を使った論述の練習や日本語史料の読解によって高校での世界史から大学での歴史学への架橋を試みていることに加え、「大学レベル」の担保のために『論点・西洋史学』から最新の学説や重要な論争を紹介していることについても触れました。日本語訳の史料集は学生と一緒に考える気持ちで読んでおり、極めて有用であるが政治史への偏りが見られること、やり方によっては歴史学の授業はオンラインの授業形態と相性がよいという指摘もありました。また英語で実施する授業についても触れ、西洋史研究者にこれから求められる教育上の役割も紹介しました。

コメンテーターの津田拓郎氏は2人の実践を高く評価しつつも、実際の担当授業数によっては実践が難しいという疑念を、ご自身が常勤職に就く前の状況を振り返りながら指摘しました。そして働きすぎないためにも一定の線引が必要で、例えば各回の授業で学生に伝えたい主張を思い切って絞り、それを伝えるように注力するのも必要なのではないかと述べました。また、授業実践の紹介は有益であるが、系統だってまとめて発表されることでさらに効果が上がるのではないかと指摘しました。

その後フロアから、学生のレポートへのフィードバックの方法、漫画や映画などフィクション作品の活用の仕方、うまくいかなった授業をどの時点でどのように修正するのか、西洋史の知識をどれほど身につけてもらうべきなのか、西洋史を学ぶことで特に得られる社会の諸問題への意識や物の見方というものを意識しているのか、外国語をどの程度・どのように使うのかといった疑問が出され、登壇者からの応答がありました。

アンケートでは、本ワークショップからポジティブに捉えられたこととして以下のような回答が得られました(一部表現を変えたところがあります)。

  • 教育活動を実践する中での現実的な目標、可能な範囲、課題、限界をどう捉えられているか知ることができて、参考になった(常勤教員)。
  • 学生の前提知識やレベルによらず、工夫次第で関心ややる気を引き出して授業を展開できるのだとわかった(常勤教員)。
  • 大学における授業実践については、自分が参加していた授業あるいは懇親会等の場で聞いたことから知見を得ていたが、お話を聞く機会のない方々から、ある程度の長さの時間をかけて実践内容や考えを聞けた(学生)。

また、より深められるべきだったこと、不満に感じたこととしては以下のものがありました。

  • 歴史学だからこそ、西洋史だからという学問特有の意義をどう伝えるかをもう少し考えてみたかった(常勤教員)。
  • 教育上の課題や限界がもっと話し合われて、明確な問題提起がなされてもよかった(学生)。
  • 偏差値的な学力指標だけで学生のポテンシャルをくくることの危険性も感じてしまった(学生)。

全体として、教育の現場について率直に語られていたことが励みになった、現実的・具体的な実践例が聞けて良かったという感想が多く寄せられました。一方で、今回の西洋史学会大会には学部学生の参加も多かったにもかかわらず、学生の参加を前提とした配慮がなされていない発言があったという批判をいただきました。この点は真摯に受け止めて、今後の企画に反映させていきます。

本ワークショップは大会特別企画シンポジウム「歴史総合の史学史」の直後に行われたこともあり、最大で240人ほどの参加者を得ました。本ワークショップが参加者それぞれにとって大学で西洋史学を教えること、そして学ぶことはなにかについて、改めて考えるきっかけとなったのであれば幸いです。遅い時間に参加してくださった皆さま、そしてワークショップの開催を認めてくださり、全面的なサポートをしてくださった第71回日本西洋史学会大会準備委員会の皆さまにお礼申し上げます。

高橋亮介

Front Runner Series vol. 7 の資料を共有します

2021年5月20日(木)に開催された Front Runner Series vol. 7 はおかげさまで盛況のうちに終了いたしました! 登壇者の仲田公輔さんから使用したスライドを共有いただきましたので公開いたします。

次回 Front Runner Series は7月15日に開催予定です。奮ってご参加ください!