11月9日(水)日本時間18時から、歴史家ワークショップ主催のオンラインミートアップシリーズ Coffee Time Series の第11回を開催します。本シリーズでは、気軽に研究の楽しさや研究にまつわる悩みを共有し助け合える場を作ろうと、国内外の修士・博士課程に在籍する10名の大学院生、ポスドクが中心となって運営を行なっています。一連のイベントを通して、孤独に研究する大学院生や研究者が分断を横断して集まることができ、またアカデミア内外の区別を越えて人間的なつながりを構築することができればと願っています。
第11回となる今回は、「アカデミック・ハラスメントの予防と対応」をテーマに、村山木乃実(学術振興会特別研究員PD)が企画全体のファシリテーションを担当し、アカデミック・ハラスメント研究の第一線でご活躍されている北仲千里先生(広島大学)をゲストにお招きします。北仲先生には、アカデミックカデミック・ハラスメントとは何か、アカデミック・ハラスメントが起こりにくい土壌を作るにはどうすればいいか、被害にあったときにできること、大学のハラスメントの現状についてお話いただきます。
北仲先生のトーク後は、Coffee Time Series運営メンバーと希望される参加者の皆さんで「当事者ミーティング」を行います。「当事者ミーティング」は、2020年6月に開催した「セルフケア・ピアサポートワークショップ」や Coffee Time Series第4回・第9回で紹介・実践したもので、近い立場にある当事者間での問題解決や、各自が実現したいことの手がかりとなる「次の一歩」を見つけるための対話型ワークショップです。私たちは日々の研究に取り組む中で、今回のテーマであるアカデミック・ハラスメントに限らず、研究、調査の進め方やモチベーションの維持、研究とアルバイト、仕事、家事、育児、介護とのバランスなど、さまざまな悩みに直面しています。「当事者ミーティング」を通して、問題や望みを分かち合い、その解決、実現に向けて一緒に考えることのできる場を作りたいと考えています。
「当事者ミーティング」では、扱いたいテーマを参加者の皆さんに事前に考えてきてもらい、当日は趣旨説明の後に各グループに分かれて運営メンバーのファシリテーションでグループワークを行ないます。グループごとに得られた気づきを共有して、解散する予定です。
今回のシリーズは、研究上の様々な悩みについて、いろんな立場から、いろんな関心を持っている人たちが、気軽に話し合えるオープンな場にしたいと考えています。コーヒーやお酒を片手におしゃべりに参加してみませんか?
開催概要
- 開催日時
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2022年11月9日(水)18:00-19:00(トークとディスカッション)
19:00-20:00(「当事者ミーティング」のグループワーク))
(いずれも日本時間) - 開催場所
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オンライン開催(Zoom使用)
- 参加費
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無料
- 参加定員
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「当事者ミーティング」のみ定員20名まで
- グループワークのファシリテーター(第11回Coffee Time Series運営メンバー)
- 赤﨑眞耶 市川佳世子 大津谷馨 纓田宗紀 北川涼太 篠田知暁 藤田風花 新田さな子 槙野翔 村山木乃実
参加登録
こちらからお願いします。
- 参加登録締め切り
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2022年11月2日(水)17:00(日本時間)
村山木乃実(企画担当)
纓田宗紀(参加登録担当)coffeetimeseries.hw@gmail.com
ゲストスピーカープロフィール
北仲千里 (きたなか ちさと)先生
広島大学ハラスメント相談室 准教授
1998年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。1997年頃より、「キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク」設立に携わり、現在、NPO法人 全国女性シェルターネット共同代表、NPO法人 性暴力被害者サポートひろしま代表理事、内閣府 女性に対する暴力に関する専門調査会委員、日本女性学会代表幹事、ジェンダー法学会理事を務める。著書に『アカデミック・ハラスメントの解決』(寿郎社、2017年)、『脱セクシュアル・ハラスメント宣言 法制度と社会環境を変えるために』(かもがわ出版、2021年)。専門は社会学、特にジェンダー論。