2019年度 西洋中世学会 若手セミナー
『西洋中世学研究者のためのデジタル・ヒューマニティーズ入門』
【開催概要】
・日時:2020年3月12日(木)13:30–17:30
・会場:東京大学本郷キャンパス 経済学研究科学術交流棟(小島ホール)1F第2セミナー室(キャンパスマップ:https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.htm)
・事前参加登録制(2020年3月6日まで):登録フォーム:https://forms.gle/Ds7B2jJjX8naGyPD6
・定員:60名程度
・参加費:無料
・コンピュータ技術に関する予備知識は必要ありません
・必ずご自身のノートパソコンをご持参ください(eduroamまたは東京大学のネットワークに接続可能です)
【開催主旨】
情報通信技術の発達は人文学研究にも大きな影響を及ぼし、デジタル・ヒューマニティーズ(DH)という研究領域が広がりをみせています。DHの起源が、イエズス会研究者であるロベルト・ブサ神父(1913—2011)が1949年にIBM社と共同でおこなったトマス・アクィナスの著作の索引作成にあるとしばしば指摘されるように、実は西洋中世学とDHの関わりは長い歴史をもっています。
デジタル技術を用いる研究手法は、文学、哲学、歴史学、美術史学、音楽学、写本学など、さまざまなディシプリンにおける「アナログな」手法に取って代わるものではなく、相互補完的な関係にあります。人文学のさまざまな領域に深く関わるこのテーマを取り上げることにより、研究内容・研究方法の学際性な共有を促進することもねらいとしています。さらに、このようなデジタル技術が人文学の営みをどのように変えていく/いかないのかについて、みなさんと議論できればと考えています。
【プログラム】
13:30 – 13:50 趣旨説明
纓田宗紀(東京大学大学院/アーヘン工科大学)
13:50 – 15:10 TEI – 文字史料をマークアップしてみる
小風尚樹(東京大学大学院)・永崎研宣(人文情報学研究所主席研究員)
15:30 – 16:50 IIIF – 西洋中世写本の画像を加工してみる
小川潤(東京大学大学院)・中村覚(東京大学情報基盤センター助教)
17:00 – 17:30 ディスカッション
【関連文献・サイト】
・永崎研宣「デジタル文化資料の国際化に向けて:IIIFとTEI」『情報の科学と技術』(67-2、2017年)、61-66頁(リンクはこちら)
・後藤真・橋本雄太編『歴史情報学の教科書:歴史のデータが世界をひらく』文学通信、 2019年(リンクはこちら)
・京都大学人文科学研究所・共同研究班編、永﨑研宣著『日本の文化をデジタル世界に伝える』樹村房、2019年
・TEI(Text Encoding Initivative)Wikipedia
・TEIガイドライン
・IIIFに関する日本語情報の私的なまとめ
・人文学オープンデータ共同利用センター(CODH):顔貌コレクション(顔コレ)
共催:
歴史家ワークショップ
Tokyo Digital History
お問い合わせ先:纓田宗紀 soki.oda@gmail.com