歴史家ワークショップでは、2025年11月29日(土)14:30~17:00(日本時間)に「多言語論文執筆シリーズ Vol. 24:多言語のなかの日本語〜研究・創作の言語としての日本語〜」と題したセミナーを、国際日本文化研究センター上廣国際日本学研究部門との共催でハイブリッド開催いたします。
今回は、日本語以外の言語を母語とする2名の講師をお招きして、日本語で研究発表/論文執筆と創作活動の両方を行うことをテーマとした対談企画を実施します。
講師は、日本文学研究者で法政大学准教授を務めるかたわら、日本語で小説を書くグレゴリー・ケズナジャットさんと、文化人類学者として研究を進めながら日本語でエッセイを執筆するイリナ・グリゴレさんです。
日本語での研究と創作の両面で活躍するお二人に、「外国語としての日本語」「論文執筆と創作の関係」「日本語で書くことの意義」やこれから日本語で書くことを目指す海外出身の学生向けのアドバイスなどをお話しいただき、新たな角度から「多言語執筆」にアプローチすることを目指します。
司会は、ザヘラ・モハッラミプール(国際日本文化研究センター上廣国際日本学研究部門 特任助教)が務めます。
歴史学系の学生・研究者のみならず、外国語での論文執筆、日本研究の国際化、アカデミックな日本語の勉強などにご関心のある方は、どなたでもお気軽にご登録ください。
開催概要
日時|2025年11月29日(土)14:30~17:00
前半:トーク・レクチャー(14:30〜)
後半:質疑応答(16:10~)
ゲストスピーカー|グレゴリー・ケズナジャットさん(小説家、法政大学准教授)、イリナ・グリゴレさん(文化人類学者、弘前大学研究員)
ファシリテーター|ザヘラ・モハッラミプール(国際日本文化研究センター上廣国際日本学研究部門 特任助教)
会場|京都・国際日本文化研究センター セミナー室1、または【オンライン】Zoom
参加費|無料
お申込み方法
こちらの登録フォームより必要事項を記入し、お申し込みください。
※ 登録締切 11月24日(月)
※ Zoomリンクは、イベントの前日までにお送りします。
お問い合わせ:国際日本文化研究センター上廣国際日本学研究部門 ugjs-info@nichibun.ac.jp
ゲストスピーカー 略歴
グレゴリー・ケズナジャット Gregory Khezrnejat
小説家。1984年米サウスカロライナ州生まれ。2007年、クレムソン大学を卒業ののち、外国語指導助手として来日。2017年、同志社大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。現在は法政大学グローバル教養学部にて准教授。2021年、「鴨川ランナー」にて第2回京都文学賞を受賞。2022年、「開墾地」で第168回芥川賞候補となる。2023年、第9回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。2025年、「トラジェクトリー」が第173回芥川賞候補となる。同年、エッセイ集『言葉のトランジット』を刊行。
イリナ・グリゴレ Irina Grigore
文化人類学者。弘前大学研究員。1984年ルーマニア生まれ。2009年に国費留学生として来日。弘前大学大学院修士課程修了後、2013年に東京大学大学院博士課程入学。青森県内を主なフィールドに、獅子舞や女性の信仰を研究する。2023年にはバヌアツで女性を対象としたフィールドワークを始めている。キーワードはイメージ、自然観、死生観、有用植物、霊魂。著書に『優しい地獄』(亜紀書房、2022年)、『みえないもの』(柏書房、2025年)など。


