漫画、ゲーム、舞台、ドラマ、映画、小説……これらの作品の一大ジャンルとして欠かせないのが「歴史もの」です。史実とフィクションを織り交ぜて展開される物語は、これまで様々な作品を通じて、多くの人々を惹きつけてきました。
このような「歴史もの」は歴史研究と深い関係にあります。創作者はしばしば歴史研究者の研究成果を参照し、一方、歴史研究者もまた作品を通すことで自身の研究成果を広く社会に還元することができます。さらに、歴史系コンテンツを楽しむ人々のなかには、歴史に関心を持ち歴史研究の道に足を踏み入れる人もいます。
歴史学と歴史系コンテンツは、お互いにどのように影響を与えあっているのか。「歴史もの」の舞台裏を、歴史家ワークショップの「ウラガワ!」シリーズで探ってみませんか?
第3回となる今回は、社会現象ともなったゲーム『刀剣乱舞』と、博物館や文化財保護の関係に注目します。京都国立博物館「京のかたな」展にピークを見た博物館とのコラボ、徳川ミュージアム主導の燭台切光忠 再現プロジェクト、ファンの創作活動を支える学術アウトリーチ…『刀剣乱舞』は数ある歴史系コンテンツのなかでも、学術とサブカルチャーがもっとも幸福な出会いを果たした作品と言えるでしょう。
本イベントでは、同作の日本文化監修を担当されている美術ライター 橋本麻里先生と、「審神者(『刀剣乱舞』のプレイヤー)」から刀剣専門の学芸員となり、現在は刀剣・刀剣伝承研究のための大学院進学も準備されている平岡愛唯さんをお招きし、『刀剣乱舞』と博物館の約5年間、そしてサブカルチャーと文化財保護のこれからについて熱く議論していきます。どうぞお楽しみください。
開催概要
- イベント名
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博物館×『刀剣乱舞』のウラガワ!
- 開催日時
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2024年1月26日(金)19:00-21:00
- 開催場所
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東京大学本郷キャンパス および オンライン生配信(YouTube 後日アーカイブ公開)
- 参加費
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無料
- 参加登録
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不要(対面参加希望の場合は下記の質問フォームからご回答ください)
- 主催
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歴史家ワークショップ
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※締め切りました
ゲストプロフィール
橋本麻里 Mari Hashimoto
小田原文化財団 甘橘山美術館 開館準備室室長。金沢工業大学客員教授。永青文庫前副館長。新聞、雑誌等への寄稿のほか、美術番組での解説、展覧会キュレーション、コンサルティングなど活動は多岐にわたる。近著に『かざる日本』(岩波書店)、展覧会に「KUMIHIMO | The Art of Japanese Silk Braiding by DOMYO」(2021〜2023年、JAPAN HOUSE巡回)、「ひかりの底」(2023年、寺田倉庫BONDED GALLERY)ほか。国立美術館外部評価委員、文化審議会博物館部会委員、日本博総合推進会議委員。
平岡愛唯 Ai Hiraoka
高校1年生のとき『刀剣乱舞』に出会い、刀剣研究を志して上智大学文学部史学科に進学。卒業後、刀剣専門の学芸員として就職。現在は、刀剣・刀剣伝承の研究のため大学院進学を目指している。また、現在進行形で審神者としてのヲタ活を満喫中。
企画:吉田瞳(京都大学OG)/新田さな子(京都大学)
お問い合わせ:info@historiansworkshop.org