2021年7月23日(金)日本時間18時から、歴史家ワークショップ主催のオンラインミートアップシリーズ ‘Coffee Time Series’ の第5回を開催します。本シリーズでは、気軽に研究の楽しさや研究にまつわる悩みを共有し助け合える場を作ろうと、国内外の博士課程に在籍する8人の大学院生とポスドクが中心となって運営を行なっています。一連のイベントを通じて、孤独に研究する大学院生・研究者が分野を横断して集まることができ、またアカデミアの外にいる方々とも人間的なつながりを構築することができればと願っています。
第5回となる今回は、「あなたの研究を3分で」をテーマに、槙野翔(トリニティ・カレッジ・ダブリン)がファシリテーションを担当し、大学院生およびキャリア初期の研究者の方々8人にご自身の研究を短く紹介いただき、フロアとの質疑応答を行っていただきます。スピーカーのみなさんには通常の研究発表とは異なり、3分で・簡単に・噛み砕いて研究を紹介していただきます。専門分野を異にするさまざまなスピーカーの発表を聴くことで、オーディエンスのみなさんにも、ご自身の研究の面白さをいかに聴衆に伝えるかについてあらためて考えるきっかけになれば幸いです。イベント後の懇親会では発表者と自由に会話する場を設けます。週末の夕方、コーヒーやお酒を片手におしゃべりに参加してみませんか?
参加を希望される方には後日 Zoom でのリンクをお送りしますので7月21日(水)日本時間20時までに、下記の Google Form から参加登録をお願いします。
日時|7月23日(金)18:00-19:30(スピーカーの発表と質疑応答)/ 19:30-20:00(懇親会)(いずれも日本時間)
場所|オンライン開催(Zoom使用)
言語|日本語
費用|無料
参加登録フォーム|://forms.gle/uX8sUNkFoq1cJtccA
参加登録締め切り|7月21日(水)日本時間20時まで
※イベント(スピーカーの発表と質疑応答)は1時間半で終了しますが、その後、都合のつく方で30分程度の懇親会を予定しています。懇親会は、Zoom のブレイクアウトルーム機能を使った少人数によるフリートークを予定しています。途中退出していただいてもかまいません。
プログラム
発表者(50音順)・タイトル・発表キャッチコピー
トート・ゲルゲイ(独立研究者)
二か国関係史の学際的研究のケーススタディー
「1869-1913年間の「日本・ハンガリー関係史」に関する研究課程を例に、二か国関係史を巡る研究メソッドや研究基盤を考え直しましょう」
鹿田 裕太郎
複数教科書併用の学習法構築
「望まない学習からの脱却」
土肥野 秀尚(慶應義塾大学、バスク大学)
近世バスク社会のミクロヒストリー: 1766年の民衆暴動「マチナーダ」期を中心に
「「全体史」の可能性としての暴動期〜暴動期の史料に着目した近世バスク社会のミクロヒストリー〜」
新田さな子(京都大学・ヨーク大学)
1549年イングランドのケットの反乱に対する富裕庶民層の理解と描写
「誰の、誰による、何のための反乱か。伝統への固執か、革新への訴えか。反乱の攻撃対象であると同時にそのリーダーを輩出した富裕庶民層がどのように反乱を理解し、描写したのかを同時代記録から探る」
波多野綾子(東京大学)
日本のヘイトスピーチ解消法形成と施行にみる国際法の内面化
「何が『ヘイト』をつくるのか」
松村一慶(一橋大学)
オーストリア国家条約締結までの交渉過程
「オーストリアはどのように中立国として独立を達成したのか?」
水野良哉
世界史叙述を巡る政治性―アーノルド・J・トインビーの世界史論に着目して―
「世界史とは、誰のためにどのような意図をもって書かれるのか。歴史叙述とグローバルな世界政治との関連を踏まえ、トインビーの世界史論を検討することを通じ、上記の問題を考えたい」
吉田瞳(京都大学)
中世後期ニュルンベルクにおける侮辱と名誉
「言葉も、時にナイフとなる」