歴史家ワークショップでは、2025年9月26日(金)17:00~19:00(日本時間)に、学問と”文化の翻訳”:香港におけるポップカルチャー研究の事例からと題したオンライン・セミナーを開催します。
ゲストスピーカーとして、香港のポップカルチャーを専門として研究活動を行う小栗宏太さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー)にご登壇いただきます。
今回の企画では、研究者が論文執筆や口頭発表の場面で直面する、翻訳や言語選択の問題について、香港という特異な言語環境におけるポップカルチャー研究を例に、小栗さんご自身の経験をふまえ語っていただきます。研究資料を引用する際つい「翻訳しやすい」ものが選ばれがちであることや、香港の学術界では「英語でウケる」テーマ・スタイルが重宝されることなど、言語選択の背景にある香港の「言文不一致」という社会的・歴史的状況についてもお話を伺います。
司会・進行は川本夢子(専門:ポーランド語学、所属:東京外国語大学・特任講師)です。
※歴史学系の学生・研究者のみならず、外国語での論文執筆、日本研究の国際化、アカデミックな日本語の勉強などにご関心のある方は、どなたでもお気軽にご登録ください。
開催概要
日時|
2025年9月26日(金)17:00~19:00
プログラム|
17:00〜18:20 講演+対談
18:30~19:00 質疑応答
ゲスト講師|
小栗宏太さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー)
ファシリテーター|
川本夢子(専門:ポーランド語学、所属:東京外国語大学・特任講師)
参加費|
無料・要事前登録
会場|
Zoom オンライン開催
お申し込み方法
お問い合わせ先:yumeko.kawamoto*ufs.ac.jp(本イベント連絡担当:川本夢子)
*を@に置き換えてください。
ゲスト講師 略歴
小栗宏太
文化人類学者。中部大学国際関係学科卒業、米国オハイオ大学大学院政治学専攻修了・修士号取得。2023年に東京外国語大学で博士号取得。現在、同学アジア・アフリカ言語文化研究所のジュニア・フェローとして研究に従事。専門はポピュラー文化研究、文化人類学、言語政治。特に香港におけるポップカルチャーと社会変動に焦点を当てる。2024年8月に単著『香港残響――危機の時代のポピュラー文化』(東京外国語大学出版会)を出版し、政治と日常文化の交わりを分析して注目を集めている。共編著に『香港と「中国化」――受容・摩擦・抵抗の構造』(明石書店、2022年、共編:倉田徹)など。映画『縁路はるばる』(2023年日本公開)の字幕翻訳(共訳:山田愛玲)も手がけるなど、多分野でマルチに活躍する若手研究家。