漫画、ゲーム、舞台、ドラマ、映画、小説……これらの作品の一大ジャンルとして欠かせないのが「歴史もの」です。史実とフィクションを織り交ぜて展開される「歴史もの」は、これまで様々な作品を通じて、多くの人々を惹きつけてきました。
このような「歴史もの」は歴史研究と深い関係にあります。創作者はしばしば歴史研究者の研究成果を参照し、作品を作り上げます。他方、監修や解説に携わる歴史研究者にとっては、広い読者層に研究成果を間接的に還元できる場でもあります。また、歴史を題材にした作品を楽しむ人々のなかから、歴史に関心を持ち、歴史研究の道に足を踏み入れる人もいます。
歴史研究と歴史フィクションはどのようにお互いに影響を与えているのか、そんな「歴史もの」の「ウラガワ」を、歴史家ワークショップの「ウラガワ!」シリーズで一緒に探ってみませんか?
今回は、最近ますます注目されている漫画『天幕のジャードゥーガル』(Webコミックサイト「Souffle(スーフル)」(秋田書店)で連載中)を取り上げます。13世紀、イスラム圏出身の聡明な奴隷少女シタラが、その知識を駆使しながら、モンゴル帝国の後宮を舞台に、のし上がっていく物語です。作者のトマトスープ先生、編集者の津田小百合さん、公式コラム担当の谷川春菜さんをゲストにお招きして、吉田瞳(京都大学OG)がファシリテーションを担当し、歴史を題材にした作品の舞台裏や、歴史研究と歴史フィクションの関係に迫っていきます!
開催概要
- イベント名
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『天幕のジャードゥーガル』のウラガワ!
- 開催日時
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2023年11月5日(日)19:00-21:00
- 開催場所
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オンライン生配信(YouTube)
- 参加費
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無料
- 参加登録
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不要
- 主催
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歴史家ワークショップ
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ゲストプロフィール
トマトスープ Tomatosoup
Webメディア・マトグロッソで、実在の探検家ウィリアム・ダンピアを主人公とした漫画『ダンピアのおいしい冒険』を初連載(単行本はイースト・プレスより発売中)。他、趣味で主に中世~近世の世界史をテーマとした歴史漫画を制作。ウィングス10月号より『奸臣スムバト』を連載開始。『天幕のジャードゥーガル』は「このマンガがすごい!2023」オンナ編の第1位、「マンガ大賞2023」第5位を獲得。
津田小百合 Sayuri Tsuda
他社で男性向けの漫画編集を4年ほど務めたのち、2018年秋田書店入社。エレガンスイブ編集部を経て、現在プリンセス・ボニータ編集部所属。「月刊プリンセス」「月刊ミステリーボニータ」など少女誌をメインとしながらも、エレガンスイブ編集部が運営するマンガサイト「Souffle(スーフル)」でも連載を担当。
谷川春菜 Haruna Tanikawa (researchmap)
早稲田大学文学研究科東洋史学コース博士後期課程在学。モンゴル国立大学研究員。17世紀末~20世紀初頭のハルハ・モンゴルを中心に、中央ユーラシア遊牧民の商取引ネットワークや取引慣行を研究している。ウランバートル在住。
企画:新田さな子(京都大学)/吉田瞳(京都大学OG)
お問い合わせ:info@historiansworkshop.org