このたび、歴史家ワークショップでは、現在開催中の「ハプスブルク展」(2019年10月19日~2020年1月26日)にあわせ、講演会「『ハプスブルク展』を4倍楽しむ。」を開催するはこびとなりました。

上野の国立西洋美術館で現在開催中の「ハプスブルク展——600年にわたる帝国コレクションの歴史」は、展覧会の標題にもあるように、何世紀にもわたってヨーロッパに君臨した名家ハプスブルク家をとりあげ、その美術コレクションを俯瞰することができる、またとない機会です。

もちろん、絢爛豪華な美術作品や工芸品を見るだけでも楽しいのですが、ハプスブルク家は15世紀から20世紀にいたるまで非常に長い期間にわたってヨーロッパ史上の重要な地位を占めましたし、また、中欧一帯からネーデルラント、されにはスペインにかけて支配権を握ったことを考えると、その全体像を把握するのはなかなか難しいものです。各時代・各地域で美術が担った役割や、その歴史背景を理解することにより、この展覧会をさらに楽しめるのではないでしょうか。

こうした思いから、ハプスブルク支配下にあった時代・地域を研究する気鋭の研究者を3名お呼びして、それぞれ16世紀プラハ、17世紀スペイン、18世紀オーストリアについてお話しいただく講演会を企画しました。異なる時代・地域について詳しくうかがうことで、各ハプスブルク統治圏の独自性と連続性について、多角的に読み解くことを目指します。

展覧会単体でも楽しいけれども、講演を聞いた後にはまたフレッシュな気持ちで見ることができるよう、一味ちがった展覧会の楽しみ方がご紹介できたらと思います。どなたでもぜひ奮ってご参加ください。

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【日時・場所】☆会場が変更となりました(12月4日更新)
2019年12月21日(土)13:00~19:00
東京大学本郷キャンパス 小島ホール2Fコンファレンスルーム
東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究棟 第6教室
アクセス: https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_07_j.html

【参加費】
無料

【登壇者プロフィール(登壇順)】
●川上恵理
兵庫県立美術館職員。神戸大学大学院人文学研究科博士課程修了。専門分野は16世紀プラハの美術。主な論文に「ルドルフ2世治世下のプラハにおける芸術運動―バルトロメウス・スプランゲル作《知恵の勝利》の油彩画と版画を中心に―」(『鹿島美術研究』、2016年)など。

●山田のぞみ
本郷新記念札幌彫刻美術館職員。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。専門分野は17世紀スペインの美術と君主教育。主な論文に「La torre de la parada y la educación del príncipe: las metamorfósis como ejemplos viciosos(トーレ・デ・ラ・パラーダと君主教育——悪しき例としての変身物語)」(La formación artística、2018年)など。

●岩崎周一
京都産業大学准教授。専門分野はオーストリアを中心とした近世・近代のハプスブルク君主国史。著書に『ハプスブルク帝国』(講談社現代新書、2017年)、共編著に『ハプスブルク史研究入門』(昭和堂、2013年)。ほか関連論文多数。

●古川萌(企画・司会)
歴史家ワークショップ運営委員。東洋大学・東海大学非常勤講師。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。専門分野は16世紀イタリア美術。著書に『ジョルジョ・ヴァザーリと美術家の顕彰——16世紀後半フィレンツェにおける記憶のパトロネージ』(中央公論新社、2019年)。

これまで歴史家ワークショップでは、同様の講演会企画として「『ミケランジェロ展』を3倍楽しむ。」および「『ルーベンス展』を3倍楽しむ。」を開催し、ありがたいことにいずれも好評を博しました。今回もまた、歴史研究者の視点を皆さまにご紹介するとともに、同時に一般の方の関心を研究者に共有する、二者のあいだの橋渡しの場となることを期待しています。

配布資料等の準備のため、事前参加登録にご協力お願いします。
https://forms.gle/5WRtHGGYH5t2U1kY6
ご好評につき早くも定員に達しました。
教室変更やオンライン配信等検討中ですので、続報をお待ちください。
事前登録の受付を再開致します。奮ってご応募ください!(12月4日更新)
定員に達しましたので、事前登録を締め切ります。ご応募ありがとうございました!(12月17日更新)