矢島ショーンさん
東京大学

修士課程に入る前に発表を行ったことは、その後の院生生活において英語で発表するチャンスを有効に活用する上で大きな助けになりました。

2021年4月から東京大学経済学研究科の博士課程に在学しております、矢島ショーンといいます。経済史を専攻し、主に19世紀末から20世紀の頭にかけてのドイツにおける独占企業と社会の関係をテーマに研究を進めています。

私がリサーチ・ショーケースで発表したのは2018年の7月、修士課程に上がる直前です。英語どころか、日本語での研究発表すら経験がなく、右も左もわからない状況でした。しかし、2人の先輩研究者から事前にコメントをもらえるリサーチ・ショーケースの仕組みのおかげで、発表原稿をよりわかりやすいものに改め、当日無事に研究内容の面白さを聴衆に伝えることができました。

事前のコメント制度は、リサーチ・ショーケースの何よりの魅力です。コメントに基づく改稿のプロセスで、学術的な内容を英語で効果的に伝えるには、どのような情報を、いかなる順番で提示すれば良いのかを体得することができます。

修士課程に入る前に発表を行ったことは、その後の院生生活において英語で発表するチャンスを有効に活用する上で大きな助けになりました。例えば、修士課程の1年次に、イギリスのドイツ史研究者が来日した際に開催されたワークショップでは、英語で有意義な発表を行うことができました。そのイギリスの歴史家との交流は現在でも続いており、博士論文の外部審査員の1人になってもらおうかと考えています。

今後はオンライン学会など、日本から国際的な研究発表の場に出るチャンスも増えてくると思います。応募を考えている方は是非、院生生活の早い段階においてリサーチ・ショーケースで英語の発表を行っておくことで、その後のキャリアの中で国際会議で発表し、ネットワークを構築することに繋げていってほしいと思います。