学術支援職員募集のお知らせ(締切2月23日)

歴史家ワークショップの支援を主たる目的とする「経済史、経営史、および歴史研究国際化のための基盤形成プロジェクト」(東京大学経済学部)にて、プロジェクト付きの学術支援職員(フルタイムもしくは週3-5日の短時間契約、1年、更新あり)を公募しております。

契約期間は2022年4月1日以降~2023年3月31日で最大1年の更新あり、募集人数は1名です。詳細は下記の通りです。ご応募お待ちしております。

募集要項

公募の詳細はこちらをごらんください。
フルタイム 募集要項(PDF)
短時間職員 募集要項 (PDF)
(2/10 追記 フルタイムの条件が合わない方にもご応募いただけるよう、短時間勤務の公募もご用意しました)

参考資料

歴史家ワークショップの活動や方針について詳しく知りたい方は以下のページや資料をご参照ください。


皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

安平弦司さんの論文がPast & Present誌に掲載されました

この度、本会運営委員でもある安平弦司さん(日本学術振興会・武蔵大学・ユトレヒト大学)が執筆した論文、‘Transforming the Urban Space: Catholic Survival Through Spatial Practices in Post-Reformation Utrecht’が、英歴史学雑誌Past & Presentオンライン版(advance access)に2021年12月13日(日本時間)に掲載されました。

1952年創刊のPast & Present誌は、英語圏でもっとも著名な総合歴史雑誌の一つとして知られ、本誌から論文を出版することに成功した若手研究者は、その分野の新たなリーダーとしてひろく認知されます。安平さんの論文はオープンアクセス化されており、末尾のリンクから全文を無料で閲覧・ダウンロードできます。紙媒体としては255号(2022年5月)に掲載予定です。

安平さんが公表された論文は、2019年10月から2020年3月にかけて開催されていた第2期英文校閲ワークショップや、2019年11月開催の原稿検討会にて検討したものです。日本に拠点を持つ西洋史研究者としては、前例のない快挙です*。歴史家ワークショップ一同、安平さんの快挙を祝い、今後ますますのご活躍を期待しています。

【論文要旨】
 プロテスタント宗教改革や対抗宗教改革・カトリック宗教改革の後、近世ヨーロッパに生きる人々は宗派的に分断されました。とはいえ、ヨーロッパの全ての地域が宗派毎に綺麗に塗り分けられたわけではありません。実際には複数の宗派の人々で構成された共同体も多く、彼ら・彼女らは、異なる信仰を持つ者同士の共存という、現代に生きる我々にとっても喫緊の問題に直面していたのです。
 これまで歴史家は、「オランダ黄金時代」(17世紀に相当)を近代の先駆けとして描き、オランダの宗教的寛容を西洋近代の一里塚とみなしてきました。オランダ共和国(1588-1795年)は改革派(カルヴァン派)を唯一の公認宗派としていましたが、実際には数多くの非公認宗派の人々が暮らしていました。従来、オランダ共和国における宗派共存の歴史は、カトリック等の政治宗教的マイノリティをときに迫害し、ときに寛容する、改革派の「上から」の視点で主に描かれてきました。しかし、宗派共存の歴史を批判的に再考するためには、ときに迫害され、ときに寛容された者たちの「下から」の視点を回復せねばなりません。拙稿は、非公認宗派の中で最大勢力を誇りながらも、潜在的な国家反逆者の烙印を押されていたカトリックの経験に注目することで、17世紀のオランダ共和国における宗派共存を描きなおそうとしています。キーワードは「空間実践」です。改革派が支配する多宗派都市共同体において、カトリックがカトリックとして信仰を捨てずに生き残るために、どのように都市空間を利用し、改変し、新たに創出していたのか、ということに光をあてました。
 拙稿は、オランダにおける改革派とカトリックの抗争の中心地であった、17世紀のユトレヒトの事例を取り上げています。オランダの他都市同様、ユトレヒトも16世紀末にプロテスタント宗教改革を導入し、カトリックの集会・信仰実践を非合法化しました。その後も改革派の公権力は反カトリック法令を次々に発布し、都市においてカトリックがカトリックとして生きるための空間を戦略的に剥奪していきました。しかし、こうした差別的状況下にあっても、カトリックはときに中世以来のやり方で都市空間を使い続け、ときに近世の宗派共存環境に適合させるように都市空間を奪い返しながら、私的な家の中のみならず、旧修道院や施療院といった公共施設においても信仰実践を続けていました。そうした様々な、中には攻撃的とさえ形容できるような「空間実践」を戦術的に動員することで、カトリックはカトリックとして生きるための空間を都市の中で積極的に創り出すのみならず、ユトレヒトを中世の単一宗教都市(中世以来ユトレヒトはユダヤ人に市民権のみならず居住権すら与えていませんでした)から近世の多宗派都市へと転換させてもいたのです。ユトレヒトのカトリックは、単に迫害が過ぎ去るのを耐え忍び、為政者や政治宗教的マジョリティから与えられる寛容を待ち望むだけの受動的な存在ではありませんでした。ユトレヒトの事例は、複数宗派が共存する都市空間を形づくる際に、政治宗教的マイノリティが担っていた驚くべき役割を示唆してくれているのです。
(安平)

論文リンク: 
‘Transforming the Urban Space: Catholic Survival Through Spatial Practices in Post-Reformation Utrecht’

*「日本人著者としてのPast & Present誌掲載は、約40年ぶり」としておりましたが、2013年に米大学在籍の日本人著者の論文掲載があったため、訂正いたしました。


皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

特任研究員公募(2名)のお知らせ(締切1月28日)

歴史家ワークショップの支援を主たる目的とする「経済史、経営史、および歴史研究国際化のための基盤形成プロジェクト」(東京大学経済学部)にて、プロジェクト付きの特任研究員(フルタイム1年、更新あり)を公募しております。

契約期間は2022年4月1日以降~2023年3月31日で最大1年の更新あり、募集人数は2名です。詳細は下記の通りです。ご応募お待ちしております。

Jobs | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)

求人公募情報検索 : 研究者人材データベース JREC-IN Portal (jst.go.jp)

参考資料:

歴史家ワークショップ憲章(ベータ版)
活動の基軸
これまでの実績
参加・運営体験談
よくあるご質問 
市川佳世子・中辻柚珠・山本浩司「歴史家ワークショップ:デジタル化時代における草の根的国際化」『歴史学研究』No. 1000(2020年9月、績文堂出版) 


皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

特任研究員公募(追加)のお知らせ(締切2月17日)

先日公開した公募に加えて、新たに歴史家ワークショップの支援を主たる目的とする「経済史、経営史、および歴史研究国際化のための基盤形成プロジェクト」(東京大学経済学部)にて、プロジェクト付きの特任研究員(フルタイム1年、更新なし)を公募しております。

契約期間は2021年4月1日以降~2022年3月31日で更新なし、詳細は下記の通りです。ご応募お待ちしております。

Jobs | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)

参考資料:

歴史家ワークショップの活動内容(2018/07-2019/07と今後の方向性) 
https://www.dropbox.com/s/97jvznexilawzdn/2018-19_HW%E6%A1%88%E5%86%85_%E5%85%AC%E9%96%8B%E7%94%A8.pdf?dl=0

歴史家ワークショップ憲章 (ベータ版)
https://historiansworkshop.org/2021/01/15/hwprinciples_announce/

よくあるご質問 
https://docs.google.com/document/d/141of0wWR3cRqYsw3T5deRTVx_vRDSWm9S-DQDBlE7zA/edit?usp=sharing

市川佳世子・中辻柚珠・山本浩司「歴史家ワークショップ:デジタル化時代における草の根的国際化」『歴史学研究』No. 1000(2020年9月、績文堂出版) 

歴史家ワークショップ憲章を策定しました

私たちの目標や価値、行動原則を言語化した「歴史家ワークショップ憲章」を公開します。

2016年5月に歴史研究者有志の思いから生まれた歴史家ワークショップの活動は、今年5周年を迎えます。コロナ禍のような未曾有の課題に立ち向かう時、社会には「歴史的思考」が不可欠です。過去を振り返り、良いことは学び、過ちは繰り返さないよう思考し行動することの価値と必要性が、実感を伴って受け継がれていく社会。歴史的背景を考えることが汎用性の高いスキルの一つとして認知され、奨励され活用される社会。そのような社会の実現を、私たちはめざしています。

歴史的思考を鍛え社会に提供する歴史学の分野で国際的にも活躍できる人材を育成するため、私たちは大学生・大学院生や若手研究者が実践的な訓練を積む場を設け、「あったらいいな」と考える企画の実現を後押しするための組織化を進めてきました。時限的・属人的なノウハウや財源に制約されず、アカデミア内外の多くの人びと同志の共感と協働の中で本活動を継続していくために、歴史家ワークショップの目標や価値、行動原則を言語化し、今後の活動の中・長期的指針とすることにしました。そしてこの度策定されたのが「歴史家ワークショップ憲章」です。

憲章の作成のために、歴史家ワークショップの運営に参画している大学院生・博士研究員から起草メンバーを募りました。赤﨑眞耶、市川佳世子、稲垣健太郎、峯沙智也、森江建斗、安平弦司の各氏、そして事務局の古川萌と山本浩司が中心となり、ファシリテーター井口奈保氏のリードの下で半年間議論を重ね叩き台を作成しました。この度公開する憲章は、講談社の丸尾宗一郎氏に編集者としてのご意見を頂いた上で、さらに多くの運営メンバーにより議論・修正され、承認されたものです。本会の理念であるフラットなコミュニケーションが憲章の起草にも反映されています。

本活動に関心をお持ちいただき、新たにご参加・ご協力くださる方々のための文章も、近日中に公開予定です。本憲章が、さらに多くの方に歴史家ワークショップとその理念をご理解いただくことにつながりましたら幸いです。

歴史家ワークショップ憲章
https://historiansworkshop.org/our-principles/

最近の活動事例

リサーチ・ショーケース
https://historiansworkshop.org/category/research-showcase/

日本史史料英訳ワークショップ
https://historiansworkshop.org/2020/12/10/translationworkshop-meiji-materials/

連続講座『伝記の読み方を考える』(記録動画あり)
https://historiansworkshop.org/category/other-event/public-engagement/

Front Runner Series
https://historiansworkshop.org/2021/01/05/front-runner-series-6/

Coffee Time Series
https://historiansworkshop.org/2020/11/25/coffee-time-series-3/

史料読解ワークショップ
https://historiansworkshop.org/2020/09/05/minute-workshop/

Self Care and Peer Support Workshop (記録動画あり)
https://historiansworkshop.org/2020/10/23/video-self-care-and-peer-support-workshop/

特任研究員公募のお知らせ(締切1月29日)

歴史家ワークショップの支援を主たる目的とする「経済史、経営史、および歴史研究国際化のための基盤形成プロジェクト」(東京大学経済学部)にて、プロジェクト付きの特任研究員(フルタイム1年、更新なし)を公募しております。

契約期間は2021年4月1日以降~2022年3月31日で更新なし、詳細は下記の通りです。ご応募お待ちしております。

Jobs | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)

求人公募情報検索 : 研究者人材データベース JREC-IN Portal (jst.go.jp)

参考資料:

歴史家ワークショップの活動内容(2018/07-2019/07と今後の方向性) 
https://www.dropbox.com/s/97jvznexilawzdn/2018-19_HW%E6%A1%88%E5%86%85_%E5%85%AC%E9%96%8B%E7%94%A8.pdf?dl=0

歴史家ワークショップ憲章 (ベータ版)
https://www.dropbox.com/s/lm8exrctlaa98t4/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%AE%B6%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97%E6%86%B2%E7%AB%A0.pdf?dl=0

よくあるご質問 
https://docs.google.com/document/d/141of0wWR3cRqYsw3T5deRTVx_vRDSWm9S-DQDBlE7zA/edit?usp=sharing

市川佳世子・中辻柚珠・山本浩司「歴史家ワークショップ:デジタル化時代における草の根的国際化」『歴史学研究』No. 1000(2020年9月、績文堂出版) 

リサーチ・ショウケース特集パネル(AAS-in-Asia, 2020年9月3日)

きたる2020年9月3日(木)14:30から、AAS-in-Asia (Association for Asian Studies in Asia)にて本会のリサーチ・ショウケースを紹介するオンライン・パネルディスカッションが開催されます。視聴にはコンファレンスへの参加登録が必要ですが、登録をされている方は是非当日ご参加ください!

We are pleased to announce that our very popular Research Showcase will be featured in one of the panels at the coming conference hosted by the AAS-in-Asia. 

Conference: AAS-in-Asia2020 (AAS-in-Asia2020)
Time: Thursday 3 September 2020, 14:30-16:00
Place/registration: Zoom (conference registration required)
Title: Historians’ Workshop: A Flexible Model for Practical Early-Career Academic Development
Stream: History
Presentation Type: Roundtable
Website: https://aasinasia.org/programme/

Panelists:
Nathan Hopson, Nagoya University, Japan (organizer, roundtable-chair)
Xiaolong Huang, University of Tokyo, Japan (discussant)
Maho Ikeda, Hokkai-Gakuen University, Japan (recorded video contribution)
Steven Ivings, Kyoto University, Japan (discussant)
Koji Yamamoto, University of Tokyo, Japan (discussant)

Abstract:
This roundtable will introduce the activities of Historians’ Workshop and consider how our experience guiding young academics could provide a model of career development for graduate students in Asian Studies. Historians’ Workshop is a voluntary body founded in July 2016 to train young historians in Japan for careers on the world stage. Through events including the flagship Research Showcase, Skills Workshop, regular writing groups, and more, Historians’ Workshop prepares graduate students of history in Japan to present their work at international conferences and in English-language publications and also how to provide feedback and otherwise participate in the international academic communities of History and its subfields.

The Showcase provides a platform for graduate students to present their research in English in 8 minutes, followed by a 7-minute Q&A. After their “debuts,” speakers become part of the “Reviewers’ College,” in which they are paired with more experienced researchers and given opportunities to give feedback to speakers in subsequent Showcases.

Historians’ Workshop is a unique effort that offers Japan-based graduate students of History competitive and systematic support for international career development, but our experience organizing and running Historians’ Workshop and the Research Showcase series especially has applications beyond History. Beginning with project initiator Koji Yamamoto, roundtable participants will discuss their own experiences―including planning, logistics, and providing feedback―and how Historians’ Workshop was conceived and how it has evolved in four years. We will explore in what ways the Research Showcase model specifically could be adapted for other fields to train young Asian Studies scholars, providing invaluable practical experience and creating early-career interpersonal networks of mutual support and cooperation.

This roundtable should be of special interest to academics training graduate students in Asia, particularly those working in systems where English is not the sole or primary medium of education. Additionally, we welcome input from colleagues involved in similar initiatives, and are keen to meet others interested in taking part in such projects across Asia.

3月12日(木)西洋中世学会若手セミナー中止のお知らせ


2020年3月12日(木)に予定されていた‪西洋中世学会若手セミナー「西洋中世学研究者のためのデジタル・ヒューマニティーズ入門」‬につきまして、昨今の新型コロナウイルス流行の状況に鑑み、中止することにいたしました。

すでに定員近い方々にご応募いただいており、そうした中でこのような決定をするのは大変残念です。

今後の対応については、来年度への延期も含め現在検討中です。詳細が決まり次第、改めてご連絡申し上げます。

 実行委員長 纓田宗紀

3月10日Roundtable開催延期

先ごろ、新型肺炎流行の現状に鑑み、Peter Lake教授招聘を見送るというお知らせをさせて頂きました(https://historiansworkshop.org/2020/02/23/lake-cancel/)。その後、3月10日のRoundtableを日本側の登壇者・参加者のみで開催するかどうか検討して参りましたが、この度、残念ながらRoundtableの開催を延期させて頂く決定を下しました。今のところ、Lake教授には、今年12月半ば頃に改めて来日日程を調整して頂いております。今回予定しておりましたRoundtableはLake教授の来日時に改めて開催させて頂きたく存じます。ご登壇予定だった先生方、そしてご参加予定だった皆さまには、お手数・ご迷惑をおかけしますが、改めてRoundtableが開催される際には、どうぞよろしくお願い申し上げます。

Peter Lake教授招聘見送り(2月28日・3月10日)

2月28日と3月10日のPeter Lake教授招聘イベントに関して、新型肺炎流行の現状を踏まえた、本会の対応についてご報告致します。

アメリカ疾病管理予防センター (Centers for Disease Control and Prevention:CDC) は2月22日に、アメリカ在住者に向け、日本への渡航に関するAlert – Level 2, Sustained Community Transmission—Special Precautions for High-Risk Travelersを発表しました (https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/alert/coronavirus-japan?fbclid=IwAR3H2dmn8nCZNg4Cb0no3nrLKc13SpYQ-JITcSG3YJ33CX5jCQvDSTx502A)。これは3段階ある渡航リスク指標のうちの2つ目にあたります(平時はLevel 0)。これを受け、イベント主催者である本会は、アメリカにお住まいのLake教授をこの時期の日本にお呼びするのは避けるべきだと判断致しました。残念ながらLake教授には今回の渡航をキャンセルをして頂くことになりましたが、また別の機会に来日して頂く方向で調整を進めております

2月28日のColloquiumに関しては、会場での衛生対策を十分に行った上で、Lake教授を除く日本側の登壇者・参加者の有志での開催を予定しております。ただし、当日までの状況の変化に応じて、開催中止も含めて柔軟な対応をとっていく所存でございます。現時点で参加を希望されている方のうち、まだご連絡頂いていない方は、安平(genji.yasuhira[a]u.musashi.ac.jp)までご一報頂ければ幸いです。

https://historiansworkshop.org/2020/01/31/lake1-02-28/

3月10日のRoundtableに関しては、Lake教授を除く日本側の登壇者・参加者のみで開催するか否か、3月3日までには最終決定する予定でおります。続報をお待ち頂ければ幸いです。

https://historiansworkshop.org/2020/02/06/lake2-03-10/