Tokyo Digital History

「歴史研究者のためのTEI入門セミナー」開催のお知らせ

共催のTokyo Digital Historyで、表題のセミナーを開催します。

広い意味でのデジタル・アーカイブ構築や、デジタル技術と歴史研究との関係について、ご関心のある方は、ぜひご参加ください!

【セミナー開催の目的】

歴史研究者であれば、研究の過程で様々な形の史料テクストを扱うことでしょう。
昨今、人文学研究のためのデジタル・アーカイブがあちこちで構築されるに伴い、
みなさんもご自身の研究分野で何らかのテクスト・データベースを利用する機会が
増えてきているのではないでしょうか。

こうしたテクスト・データベースの構築にあたって、どのようにデータを作成すべきかということについて、1980年代から欧米圏を中心に議論が積み重ねられてきました。

これが、Text Encoding Initiative (TEI) という国際的な枠組みです。

基本的にTEIは、XML (Extensible Markup Language) に準拠し、人文学史資料のテクストを
コンピュータ可読形式で構造化し、テクストを共有しやすくするためのガイドラインです。
このTEIは、発足当初こそ欧米圏のテクストを中心に扱ってきましたが、近年では
東アジア文化圏の史料にも考察が及ぶようになり、2016年には日本語分科会も設立されました。

しかしながら日本国内においては、その理解者・実践者の数が多いとは言えないのが現状で、
人文学研究者が学術的に信頼性の高いデータを提供し、研究基盤の構築に貢献するという機会が、欧米圏に比べて乏しいという問題点が挙げられます。

そこでTokyo Digital Historyが主催する本セミナーでは、特に歴史研究の史料に焦点を絞り、
いかに史料テクストを構造化するか、そして研究上どのような利点があるのかについて、
データを利活用する歴史研究者の観点から考察したいと考えています。

 

【セミナー開催詳細】

  • 日時:2/21(水)17:30~20:30
  • 場所:東京大学本郷キャンパス経済学研究科学術交流棟・小島ホール第3セミナー室
  • 定員:15名程度
  • お申込みフォーム:https://goo.gl/forms/Tro3md1mA3rGbVHj1
  • 持ち物:ノートPCは必ずご持参ください(WiFi環境としては、eduroamやUTokyo WiFiにつなげられます)。ご自身の研究分野のテクストデータがあれば、ぜひご持参ください。なお、プログラミングの知識は特に必要ありません。

 

【セミナー内容】

  • TEIの歴史と概要
  • Oxygen XML Editorの基本
  • 手紙を試しにマークアップしてみる
  • 書誌情報を試しにマークアップしてみる
  • テクストマークアップの利点①:登場人物・発話内容のリストアップ(「走れメロス」などを事例に)
  • テクストマークアップの利点②:統計的情報の抽出(Digital Austin Papersなどを事例に)
  • テクストマークアップの利点③:メタデータ・ビジュアライゼーション(Regesta Imperiiを事例に)
  • 関心のある史料をマークアップしてみる
  • ディスカッション

 

主催:Tokyo Digital History

セミナー準備|小風尚樹・纓田宗紀・紺谷由紀・福田真人・山王綾乃・小川潤・小林拓実

共催:Historians’ Workshop

講師:小風尚樹(東京大学西洋史学博士課程2年)

後援:永崎研宣(人文情報学研究所主席研究員)・TEI Consortium